むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ4)

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補足はサイトでページ4

あれから数分経過したが、未だに僕とユースタス・キッドは無言で見つめ合い黙り込んでいる

多分ユースタス・キッドから見た僕の顔は途轍もなく面倒そうな顔をしてるのだろう。だって実際面倒だからだ

嗚呼どうしよう、本当にどうしよう。まさか夢小説でよく見た逆トリが現実になるなんて誰が思うかよ。僕の家マンションだぞ、金は…まぁクソ親父の家系柄たんまりあるが

とりあえず

「…そ、そこに座ってて下さい。お茶出すんで」

「お茶？んだそりゃ」

嗚呼そうか、お茶なんてあっちでいうワの国ぐらいでしかないか

ことり、と透明のコップの中に入れたお茶が揺れる。僕の手元にもお茶はあり、僕は軽く一口飲んでからテーブル越しにユースタス・キッドと向き合い見る

「えっと、貴方はユースタス・キッド…ですよね。確かどっかの海賊の船長で、異名は"キャプテンキッド"の」

「嗚呼、一応そうだが……おめェ、その格好なんだ？つーかこれなんだよ、毒か？」

「僕の"時代"では一般的な服装の一つです、それは緑茶といって飲み物の一種です。毒なんて一般家庭にあると思うなよです」

僕がそういうと、案の定ユースタス・キッドは僕の言葉に食い付く

「時代、だァ？」

「ええ。貴方は…あの"大海賊時代"の人間で、僕は"平成"の人間です。まず、ここが何処なのか…そこから説明します」

正直漫画とか何とか説明するのが面倒だから、彼にはここが遠い未来のワの国だと、この時代は大海賊時代が終わり平和を迎えた時代だと説明する事にした

粗方説明すれば、ふと一息ついてお茶を飲む。緑茶美味い
するとユースタス・キッドは理解した様で訳わかんねぇ…と呟きながらも顔を顰め軽く頭を掻いた

「訳わからんって言われても、それは僕も同じなんで……何故大昔の人間が現世にタイム…スリップ？したのかとか知りませんしそんなの初耳ですし…」

「っつーか、俺が大昔の人間とかいうけどさぁ…おめェはなんで俺の事知ってんだよ」

「…簡単に言うと、そういう大昔の人間がどんな偉業を成し遂げたのか、的な事が書いてある図鑑があるんです。それで貴方の事が書かれていたので知ってます

…ちなみに、貴方は先程までどちらに？」

「シャボンディ諸島だよ。…っつーかこの時代にもあんのか？」

シャボンディ諸島、となると確か二年前と称される頃だ。三船長が共闘する場所じゃなかったか、と思いながら軽くユースタス・キッドの言葉を無視して考える