むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ27)

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糸を引くのは見知らぬ誰かページ27

「取り敢えず、えー…？
海賊は兎も角なんで海軍の大将と大佐が此処にいるのかなぁ…？」

「大体君と同じだな、サッチくん」

まぁ確かにそういう反応になるだろうよ。というかよく考えたら此奴ら二年前でシャボンディ諸島編の時系列だろ？

…この状況自体が、俗に言う二次創作みたいだな。いや元々漫画キャラが逆トリしてくる時点で二次創作過ぎたわ

「大体同じ…とは言うけど、君らあの物置部屋に来る前何してたんです？」

そういえば、と思い皆に向けて聞いてみた。するとまず、キッドから口を開いた

「俺ァ、船に乗って…新しい街に着いたから船から降りたんだ。その瞬間、気付いたらあの部屋に居て座り込んでたんだよ」

「…俺は、部屋から出ようとした。扉を開けて気付いたら、その部屋で座ってた」

「俺はまぁ…自分の部屋で寝て…資料を漁って気付いたらあの部屋よ」

「……俺もクザンさんと大方同じだ」

「俺は…死んだと思ったら、だな」

「俺は、親父の部屋に入ろうとした途端だよぃ」

「俺は逆に、親父の部屋から出ようとした時だよ」

家にやって来た順に経緯が話される。まとめると全て、何らかの拍子に此処にやって来た
それはそれぞれ違う形であれど、寝て起きた時や扉を開いた時、死んで目を覚ました時や資料から目を離した時
それぞれ違うタイミングで此処にやって来た

「…何か、発端が起きる前や起きた後だと…此処にやって来た理由もそれとなく察せるかと思ったんですけど」

「…皆、普通…だな」

「俺は蘇ったも同然なんだけどなァ…」

きっと彼らが此処に来た経緯にも、誰かの手が加えられたのだろう。それは誰から目線でも明白なのだが、それらしいヒントが何一つない

「取り敢えず…他の奴を、待つしかねぇな」

トラファルガーの言葉を合図に、幾つかの重い溜息が零れた。……ルフィのいびき混じりに

「ったく、呑気な奴だぜ…麦わらはよォ」

「同意だな…」

「っちょ、スモやんさん煙草は外でって言いましたよね。スモやんって呼びますよ」

「お前もう呼んでんじゃねぇか！」