むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ26)

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おっさん自重しなさいページ26

扉を開けば、案の定部屋の向こう側に人影一つ。電気は付けっ放しにしてたので誰なのかはすぐわかった

「お？変な場所に来たと思ったら次は可愛い女の子？どうなってるのやら…」

「おっさんはちょっと自重するべきですよクザンさんといいお前と言い」

「待ってちょっと聞き捨てならない単語が聞こえたんだけど！？」

お前の私情なんか知る事かよ。今回やって来たのは隊長で仲の良い(？)繋がりからか、(確か)四番隊隊長のサッチだった
此奴ならもうどんな扱いでも大丈夫かなって思ってしまう。だってリーゼントだもの(偏見)

サッチの腕を掴み引きずって部屋を出ればやって来て数時間経過した慣れた面子は快く歓迎する声を上げた

「誰か知らねェけど、らっしゃあせ」

「ここ僕の家なんだけど」

「今度は白ひげ海賊団、四番隊隊長か。海賊が増えるなぁ…」

「ッチ、腹立つぜ…」

「ちょっとスモーカーさん、煙草吸うなら外に行ってくれません？」

「俺の次はサッチかよぃ…五月蝿くなりそうだ」

「ちょっとマルコさん？それってどういう意味かなぁ！？」

「そのまんまの意味だろフランスパン」

「フランスパン！？」

ほら、扱い易いなサッチは。スモーカーさんとトラファルガーより扱い易い

マルコはパイナップルかバナナだな、なんて考えながらサッチにマルコの隣に座らさせてると不意にマルコの口から「誰が、何だって？」と独り言の様に呟かれたのが聞こえた。知らないふり知らないふり

「ん？どうしたよマルコ」

「いいや、なんでもないよぃ
…それより、この状況に対して何も思わないのかよぃ？」

「何と無く、周りの雰囲気を見て気にしちゃいけねぇんだなって事はわかったからさ」

「ああ…」

そんな二人の会話を聞き流し気味のままお茶を入れたコップをサッチに渡せばまた定位置に座る

「よし、僕はもう説明が面倒なので多分全員来たろ！ってタイミングにロシナンテさんに説明して貰おうと思います」

「えっ、そこは君じゃねェの！？」

「嬢ちゃんの性格が薄らと理解して来たよ…」

「…面倒な女だ」

「お前に言われたかねぇです」

トラファルガーと軽く睨み合えば、ごほんと荒く咳き込む声が聞こえた。声の主はスモーカーさん、まぁ確かにどうでもいい争いだなと思えば目を逸らして緑茶を一口飲んだ