むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ25)

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意識はまだ此処ページ25

「おい、どうなんだよ麦わらは！？」

「この女を殺してまで生きる可能性もあるんだ、嘘はないよな」

「まぁまぁスモーカー、落ち着きなよ」

「……」

それぞれ、結果が気になる様でトラファルガーに近寄る。トラファルガーは少し浅くなった帽子を被り直せば、僕達の方を見て静かに口を開いた

「……聞いて呆れる。ただ、疲れで爆睡してるだけだ」

多分、皆今同じ気持ちになってると思う。僕も多分その中の一人だ

「……なんか…」

「…本当、出会ってたったの数十分だけどさ？その……」

「言いてェ事はよく分かる」

「……ルフィらしい、だよね」

皆、呆れた様に疲れた様に頷く。苦笑いを浮かべる人もいれば、疲れたと言わんばかりに座り込む人もいる

本当に此奴どうしてくれようか
起きたら思いっきり殴ろう、そう今決めた。例え効かなくても殴ると今決めた

「…疑って悪かったな」

僕がそう固く決意をしていると、スモーカーさんが不意にそう謝ってきた。貴重な姿を見れた気がしながらも、大丈夫ですと返しておく

「…疑われるのはなんか、慣れたんで」

「そりゃあ、あんなに疑われてりゃ慣れるも慣れるだろうねぇ」

「未来人の民間人、我ながら意味不明ですね」

軽く自傷気味に笑い、緑茶をまた一口飲む。嗚呼美味しい、癒しだ
そんなこんなと、ルフィの騒がしい一連の事が終息を迎えた頃

ドン！
また、物置部屋から音が聞こえた。まだ来るか、まだ来るか男共よ。せめて女の子も来てくれ、僕のメンタルが危うい

疲れのまま、フライパンはもういいかと思いながら立ち上がって物置部屋の扉の前に向かい、扉のドアノブに手をかけ捻れば扉はいつも通り簡単に開く

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なるべく均等に会話させているつもり
誰が誰なのか、多分僕自身もわからなくなる