むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ24)

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意識は彼方？ページ24

むしろわかったらすげぇよ
また一口、と緑茶を飲んではふと気付いた
…何故か、ルフィが僕をガン見している

「……何、ルフィ」

「………」

無視されたんだけど。え、なんなの？君が無言って結構怖いんだけど、ギャグの余興だと捉えていいよねこれ、ねぇ

心配になったか、ルフィの隣に座っていたコラさんがルフィの顔の前に手を振って声をかけている。しかし反応がない、なんだ此奴

「…ルフィ？」

僕がそう問いかけ立ち上がり、流石に心配になり近くまで寄って顔を覗き込む。視線はさっきと変わらない

え、まって本気で怖いってば
本気で心配になりルフィの肩を掴み揺すってみる、しかし何の反応もない

「え、ねぇ…ルフィ？ちょっと、悪ふざけだったら真面目に撲殺するから、今反応したら許すから反応して怖い」

「お前それ反応しなくてもやる気だろ…っねかおい、麦わら？本気でお前大丈夫か…？」

「麦わらくーん…？俺の氷でガチガチに凍らせてもいいんだよ？」

「何なら今ここで首を狩ってもいいぞ、俺は」

「待つんだよぃ、後半はただの脅しってかほぼ本気だからやめろ」

こんなに騒がしくても一切の反応を示さないルフィ
ええ、待ってよ…本当にどうしたのルフィ？僕何もしてないよ？強いていうなら一度フライパンで殴り当てたけど

何の反応も示さないルフィに皆心配になり出す(一部殺す気満々だが)。死んでないよねこの人
そう思って首元の脈を測ってみたが、ちゃんと動いている。多分健康的だ、じゃあ何故だ

そう思えば余計に心配になり出し、どうしようと行き場のない肩を掴んでいた手を一旦離した

そしたら急に、ルフィはまるで死んでるかの様に僕の方へふらりと倒れた

「…おい倅屋、ちょっと退け」

「おいおい……本気でどうしたってんだ、麦わらは！？」

「…倅屋、お前じゃあるまいな」

「いや、流石にそこまで僕演技力ないから……一般家庭に毒なんてないから…」

スモーカーさんに疑われつつ、混乱で回らない頭のままソファに寝かされたルフィに目を向ける
トラファルガーはroom、と一言呟けば青い膜がルフィを覆う。そうしてスキャンを始め、僕はその様子を近くに寄って見る

途端、トラファルガーは驚いた様に小さく声を漏らせば能力を解除して立ち上がった