むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ21)

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その呼び方は予想外ページ21

あれから数分後、それとなーくスモーカーさんとコラさんに説明すればお互い渋々と納得してくれた

まぁ死んだ筈のコラさんが来たという事でトラファルガーとクザンさんの信用度(仮)は得られた

「不思議な事もあるんだなァ、世の中は…」

「嗚呼そうだ、先も言った通りお二人も能力の使用は一切禁じます。理由はさっきの説明で察して下さい」

そう念を押しておけば、取り敢えず食べ終えたらしい昼飯の後を片付けようと皿をまとめて持って行く。途中、コラさんやクザンさんが手伝ってくれたりと本当優しいな

「そういや、トラ男の知り合いなのか？えーっと…ロー！」

「俺はロシナンテ。ローはこっちだ」

「そうかそうか！宜しくな、ロー！」

「お前は人の話を聞かねェな…」

「諦めろロシナンテ、其奴はただの馬鹿だ」

酷い言われようだなルフィは…まぁ実際馬鹿なんだけど、掴み所のない馬鹿と言うべきか

「…ロシナンテさんと来て、次は誰かね…また海軍かな」

「今まで、関連があったのか？」

「順番は俺、麦わら、外科医、青雉、白猟、お前の順だ」

「……一人、可能性がある奴はいる」

「お？よくわかんねぇけどまだ増えんのか！」

「麦わら、君は本当に人の話を聞いてないなぁ…」

やっぱりトラファルガーも彼奴を思い浮かべたか。これは一応、警戒した方が良さそうだな
いつでも黙らせれる様にフライパンも持っておこう。メインウェポンフライパン

そんな事呑気に考えれば洗い物も済み、布巾で手の水を拭いキッチンの電気を消してからまた定位置に座る

「そういえば、君の名前を聞いてなかったな」

「………」

「…そんな睨まないで下さいスモーカーさん
僕の名前は倅屋です。呼称は自由にどうぞ」

と、いってもこの名前も偽名なんだけどな
まぁそんな事、今の彼らにいう必要はないかと思ってるし言わないけど

「セガレヤか、宜しくな」

「…宜しく頼む」

わあ、スモーカーさん怖いってば。そう冗談気味に考えてると、またドン！と例の音が聞こえた。今回は早いな、と思いながら皆に念の為静かにして貰い、フライパンを構えて扉の前に立つ

そして、ドアノブに手をかけ捻り扉を開いた
案の定扉の先は暗いが人影は見える

「……」
「……」

相手も僕も無言だ。僕は警戒を緩めず、一歩部屋に入り部屋の電気のスイッチを押してつけた