むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ3)

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本気で呪うページ3

というか強盗だとしてもどうやって物置部屋に入ったのか、それが最大の謎なのだが僕の弱い頭で考えても仕方ない。そう思い直しフライパンを右手で構え左手でドアノブを思い切り回し扉を勢いよく開いた

「ッ、誰だ！？」

誰だじゃねぇよお前が誰だよ
そう突っ込みたい気持ちを抑えながら、壁を陰にして見えない相手に問いかける
もし包丁だとか持ってたりしたら以ての外だ

「貴方こそ誰ですか？勝手に人の家入り込んで」

「知るかよ、気が付いたらここにいたんだしさァ…」

「そんな訳ないでしょう、今すぐ家を出て。そしたら警察には連絡しないから」

そう僕がいうと、相手は警察？と呟き(恐らく)首傾げた

「警察ってなんだよ、そりゃあ…海軍か？」

「海軍？貴方こそ何言ってるの」

嗚呼、此奴もう精神的にダメなやつか。そう悟りとりあえず此奴が出てくる途端に殴って警察に連絡しないと後からやばいやつだ、と思い話を切り出す

「ねぇ、今大人しく家を出てくれるのなら何もしない。だから早く出て行って」

そういうと相手は少し悩んだ様に黙り込んだ後、わかったと言い立ち上がった様な物音が聞こえ僕は少し安堵した

「けど、その手に持ってるモンは取り上げるぞ」

その言葉を聞いて、僕は急いでその場から飛び退いた
けれどその警戒と反比例して、物事は明らかに可笑しい方向へ進んだ

「"リペル"」

壁の向こう側にいる男の言葉と共に、僕が手に持っていたフライパンは物置部屋の中へと吸い込まれて行った

…なんか聞き覚えのある単語と共にある疑惑が浮かんだのだが、どうしよう。この上なく面倒臭い

「…って、フライパンかよ……よくそんな物で海賊に向き合おうとしたな。その根性だけは褒めてやるよ」

嗚呼、どうしよう、凄い嫌だ
その出口へと向かって歩く足音が聞こえるのが嫌だ、なんかもう既に現実逃避したい

「まぁいい、そんな事より今はこの現状を把握しておきたいんだよ
話、付き合ってくれるよなァ？」

物置部屋から出てきた人影は僕よりも大きくて、髪は特徴的な赤髪で
そいつの顔は何処からどう見ても、ONE PIECEの三船長(と呼ぶらしい)の一人、ユースタス・キッドで。

「…マジでクソだな、この部屋」

ただの物置部屋が逆トリ部屋になったんだが。死して尚僕の邪魔をするか、クソ両親よ