むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ15)

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そろそろ面倒だからページ15

ことん、と大皿に盛ったチャーハン二皿を置いて定位置に座る。既にクザンさんやトラファルガーが箸やコップを並べるのを手伝ってくれたのでもう食事の準備は万全だ

「じゃ、頂きます」

僕のその一言に次いで、皆手を合わせ挨拶をする。するとルフィが勢いよくチャーハンを取り始めガツガツと食べる
そんな急がなくても飯は逃げねぇよ、と思いながらちょくちょく食べ始める

「うッめェ～！
お前、サンジくらいすげぇな！」

「まぁ伊達に特技が料理とは言いませんよ」

「へぇ、女の子らしくていいねぇ」

「おっさんはちょっと自重した方がいいですね」

僕がスプーンで掬い食べれば、クザンさんは苦笑いを浮かべて食べる。にしてもコックのサンジ並みに美味いと言われると少し嬉しいな

「…にしても、さっきから思ってたけどよ
この後ろの…黒いのは何だ？」

キッドがそういいキッドの真後ろにあるテレビを指差し聞いてくる。どうやら皆も不思議に思ってた様子で僕を見てくる

「嗚呼、それはテレビといって…簡単に言うと、電伝虫が絵になって伝わるって感じですかね」

「わかる様なわからない様な…」

「まぁ百聞は一見にしかず。後で見せますよ」

そう言えばまた一口掬い食べる。此奴らの反応が楽しみだな、と思いお茶を一口飲む
何か五月蝿いのはこの際気にしない。僕は何も気にしない

「はは、まさかこんな形で…麦わらのルフィ、キャプテン・キッド、死の外科医と肩並べて飯を食う事になるなんて思わなかったな…」

「まぁ確かにこの人達、一応海賊ですもんね…海は広いな大きいな…」

「あっはっは！楽しければ問題ないな！」

「……」

ドン！
トラファルガーのみ静かにご飯を食べているが、皆でそれなりに賑やかに食べている。嗚呼、最初の殺害予告(シャンブルズとか氷とか)が嘘の様だ

「そういや海賊とか海軍の中で船酔いする人っているんですかね」

「いや、んなの居たらまず海軍や海賊にならねェだろ」

「…本気で自由になりたいか、本気で海賊を捕まえたいか。そんな奴くらいだろう」

話を聞き手を合わせてご馳走様と挨拶をする。皆の食いっぷりを眺めてると、不意に声が聞こえた

「お前ら何やってんだよ！！！」

ふと目を向ければ、物置部屋から出てきたらしい海軍白猟のスモーカー、もといスモーカーさんがクザンさんの背後あたりに立っており僕達が呑気に飯を食べてる姿を見て額に青筋を浮かべて軽く拳を作っていた

「(まさかのスモやんかよ)」