むさ苦しい男共がいる部屋 (ページ12)

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衣食住が困難ページ12

一通りルフィ、トラファルガーにも説明する形で言い終えると緑茶を飲み干す。ペットボトルからコップに緑茶を継ぎ足して何と無く三人の反応をみてみる

「……ぐが」

「…未来、か」

「成る程、成る程ねぇ…」

ルフィは腕を組んで寝ており、トラファルガーは何か思い耽る様に目線を下に向け、クザンさんは頷き軽く唸り考え込む様に顎に手を添える

僕はフライパンを手に取れば、思い切りルフィの頭にフライパンを投げ当てておいた。クリーンヒット、効果は抜群だ

「ッてェエエエ！！！」

「人の話聞かないで寝てるお前が悪いです」

「何すんだよ！」

「お前マジで耳大丈夫か」

ルフィを耳鼻科に連れて行くかと冗談交じりに考えつつフライパンを回収し定位置に座れば、ふとクザンさんが僕を凝視してる事に気付いた

「…なんですか」

「嬢ちゃん…いや、やっぱ何でもない」

何すかクザンさん、言いたい事あるならはっきり言わないとわからないっすよ。そう思いながらもまぁ深追いしない方が良さそうなので無視する

「まぁそんな訳で正直クザンさんまでやって来るとは予想外だったんですけど…まさかこれ、まだ来たりするんですかね？」

「可能性はあるだろう」

「っしても、同じ説明二度聞いた後でも不思議で仕方ねぇよ」

「僕だって大昔の方が家に来るなんて予想外ですけど」

こりゃ本格的に衣食住考えないとやばいな。ただでさえルフィは胃袋がブラックホールだというのにこれ以上来るとしたら何人になる事やら

「まぁ、とりあえず今は他に来る人の可能性も考えて気長に雑談しますか」

「俺、一応海軍なんだけどね」

「こんなとこで凍らされたり膨らまされたり鉄金属集められたり執刀医が手術し始めたりしたら下や上の階にいる人が死ぬし僕も死ぬのでやめて下さい。市民の命大事でしょ、だらけきった正義だとしても」

「はは、本当に知られてるんだなぁ」

まぁこんな世界じゃ海軍海賊なんか言ってられるねーけどな、ワザとだよ

「あああああ！お腹すいた！！」

「…まぁ確かにお腹すいた」

「俺達の感覚が麻痺してなければ、今はまだ昼飯時の筈だよね？」

クザンさんに問われ、時計を見ようと見上げれば時計は2時を指していた、もう一時間経過したか、早いな

「…待ちながら、簡単な物つくりますか」

「早くしてくれよ！」

「分かったから黙ってくれ」

簡単なもの、まぁ今冷蔵庫にある分だと…チャーハンかな。飯炊かないと