何がいいんだか。 一×時尾 ページ8
「おい、こいつの世話、やれ」
そう言って夫がつれてきたのは、栄次と呼ばれる子供だった。
私は仏でも何でもないので第一声は
「はぃ?」
という、間抜けなものだった。
「っていうかどこの子よ。この子…」
そして私はつい思ってしまったことを口にした。
「………っは……まさか…ついに…さらってきたとか?いつかやると思ってたわ…って、ダメダメ。いくらあなたでもそれは許されません。返して来なさい!」
『……』
二人の沈黙を無視し、私は栄次に続けた。
「ごめんねー、怖かったよね。急に怖い変なおじさんに連れてこられたんですも……」
その時、刺すような冷たい視線を感じた。な……何か不味いことを言ってしまったような気がしないでもない
「お前、よくも俺相手に怖い変なおじさんだとか人さらいとか言ったな。志々雄の件が終結したら覚えておけよ。」
あっ、ちょ、視線が……視線が痛いです……
栄次くんも黙っちゃって…
「こいつは色々あって預かることになった。お前なりにせいぜい優しくすることだな。」
……
「優しくしろって言いました?そんな無愛想なあなたに言われたくないですーー」
今度は舌打ちが聞こえた気が……
「どーでもいいから世話をしろ。」
とだけ言ってどっか行ってしまった。
その時、栄次くんがありえないことを口にした。
「あいつ、あんな表情ないけど俺のいた村でお前の紹介するときに『できた女』とか言ってたぞ。」
………うっそーでしょ?
「お前じゃない。時尾さん。ほら言ってみ?」
照れ隠しってことがばれただろうか……
それにしてもあの一さんがね……
ホント、あんな無愛想男と結婚した私って、もの好きよね……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
久しぶりの更新です。
サボりが出てます。
すいません……
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モブキャラ - 剣心&薫の話…とにかく焦ったい!!でも、どの話も表向きは強く話してても、お互いのことを思い合ってるのが伝わってきましたぁ〜!読んでると、こんな恋してみたいなとか思ってドキドキしました!もうすぐ体育祭で疲れてたんですけど、一気に疲れが飛びました! (2020年9月10日 3時) (レス) id: 8ce7db365e (このIDを非表示/違反報告)
シッハー - ほんとだ…… きずかなくてすいません!! (2017年2月1日 23時) (レス) id: eda6203e27 (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリフラ外してくださいね (2017年2月1日 22時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポチロ | 作成日時:2017年2月1日 22時