感動なんて無いんだよ。【鬼滅の刃】

其ノ伍 ページ7

胡「水を飲んだ方がいいですね」

胡「顎を痛めていますからゆっくり飲んで。話してください」

胡「鎮痛薬が入っているため楽になります。怪我が治ったわけではないので無理はいけませんよ」


そう言って胡蝶さんは瓢箪の飲み口を閉めた。そして剣士はゆっくりと話だしました。


竈「……俺の妹は鬼になりました。だけど人を喰ったことはないんです。今までも。これからも。人を傷つけることは絶対にしません」


『馬鹿ですね。そんな事は有り得ません。鬼ならば人を喰わない事は有りませんから』

稲荷柱・狩斬葉 A


伊「そうだ。狩斬葉の言う通りだ。くだらない妄言を吐き散らすな。そもそも身内なら庇って当たり前。言うこと全て信用できない。俺は信用しない」


悲「あああ…鬼に取り憑かれているのだ。早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう」


竈「聞いてください！！俺は禰豆子を治すために剣士になったんです！禰豆子が鬼になったのは二年以上前のことでその間禰豆子は人を喰ったりしていない」

『うるさい…』


宇「話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが。人を喰ってないことこれからも喰わないこと、口先だけでなくド派手に証明してみせろ」


時「(なんだっけあの鳥…ええと…)」


甘「あのぉ、でも疑問があるんですけど…お館様がこのことを把握してないとは思えないです」

甘「勝手に処分しちゃっていいんでしょうか？」

甘「いらっしゃるまでとりあえず待った方が…」


…


竈「妹は俺と一緒に戦えます！鬼殺隊として人を守るために戦えるんです」

竈「だから」


「オイオイ何だか面白いことになってるなァ」


『…』


隠「困ります不死川様！どうか箱を手放してくださいませ」


不「鬼を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ」

不「一体全体どういうつもりだァ？」

風柱・不死川 実弥


甘「(不死川さんまた傷が増えて素敵だわ)」


隠「胡蝶様申し訳ありません…」


胡「不死川さん勝手なことをしないでください」

勝手すぎる…

甘「(しのぶちゃん怒ってるみたい。珍しいわねカッコイイわ)」


不「鬼が何だって？坊主ゥ。鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ？そんなことはなァ」


そう言って不死川さんは刀を抜き出します。きっと鬼に刺すのでしょう。


不「ありえねぇんだよ馬鹿がァ」

「はいはい不死川さんそこら辺にしましょうね」


その刃は鬼に刺さることなく有る人の手で止まった。

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