感動なんて無いんだよ。【鬼滅の刃】

其ノ弐 ページ4

騙「宜しく御願いしますね。Aさん」


『よろしくお願いします』


この人は別になんとも思わないです。まぁ私には思うことすら出来ませんが。


騙「このあたりかな。女の子が消えてるのは」


『そうですね。まず情報収集しましょう』


この人はとても楽です。とても。特に話し掛けて来ませんから、私も動き易いんです。


『すみません。この辺りで女性が居なくなっていると噂なのですが何か知りませんか？』


「嗚呼それかい。どうやら居なくなるのは婚約している者らしい。よくは知らないけどね」


『そうですか。ありがとうございます』


いい情報を手に入れました。早速伝えに行かなければいけません。


『騙呉さん』


騙「Aさん。情報は見つかりましたか？」


『はい。どうやら居なくなるのは婚約している者らしいです』


と、先程の説明をする。


騙「そうですか。その現場を見た人が居るらしいのですが、その人は得体の知れないものが人を喰っていたと言っています。きっと鬼でしょう」


やはり鬼なのですね。


『それでは私が鬼を誘き出します。騙呉さんは鬼を斬って下さい』


騙「鬼を！どうやって誘き出すのですか」


『着物を着て歩けばきっと出来ます』


我ながら可笑しな作戦だと思います。


騙「………そうですか。それでは夜になるまで待ちましょう」


『そうですね』


この人はやっぱり不思議だ。

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