其ノ拾仇 ページ21
一面に咲いた花。
その花は空に咲いている。まるで天地が一変したかのようなおかしな世界。
そしてAはその花の中に眠っていた。
夢の中でさえも夢が見れる不思議な世界。Aはとても美しい花に囲まれ苦しそうに眠っている。
"ねえ、早く気付かないの？"
”貴方は誰なの？”
"そんなの解るでしょ"
”解らないからきいてるんじゃない”
Aは"誰か"と会話をしていた。
Aはその誰かを身近な人に当てはめて聞いている。きっとこうなんじゃないかと。
(沙都？舞？それとも騙呉さん？一体誰なの。モヤが掛かって気持ちが悪い。早く夢から覚めて欲しい)
ただAが夢から覚めてもまたここは夢。この夢は醒めない夢なのだ。Aが気が付かない限りは
"なんで私がここに居ると思ってる？"
”知らないよ。解るわけがない”
"じゃあ教えるよ。それはあんたが自分を無くしてるから"
(無くしてる？自分を？そんなはずはない。もう見つけてるじゃないか)
Aは苛立ちを覚え口から出た言葉をつらつらを並べた。
”もう見つけてるじゃない”
"それは違う。あんたは正当化してるだけ"
”何を正当化してるの”
"だって自分を無くしたのにそれを自分のいい様に変えたからよ"
(何を言ってるんだこいつは)
"あんたは親友達の死亡で自分を失った。それをまだ希望があると信じて自分を守る事に変えて個性を無くしたという事にした。あんたは個性を取り戻しただけ。本当の自分なんてとうの昔に亡くしてたんだよ"
Aは気付いてしまった。取り戻したと思った自分がこんなにも散々な有様だったなんて。Aが思っていた本当の自分は布や紙なのどの詰め合わせによる酷い、醜いものだった。
そしてまた気付いてしまった。
目の前に居るのが亡くしたはずの自分だ、と。
その時自分の姿が露になって。
自分は涙を浮かべうっすらと笑っていた。自分は光の入った綺麗な目を向けAの所に来て無言で抱きしめた。
その時歯車が崩れた。
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煮柚都(プロフ) - おk (2020年2月13日 23時) (
レス) id: bf27443c25 (このIDを非表示/違反報告)
狐 兎 & 煮 柚 都(プロフ) - こっからとべるはず。 (2020年2月13日 20時) (レス) id: fbbc06fd8c (このIDを非表示/違反報告)
狐兎(プロフ) - よお。あのさ一応作ったよ。題名書いてないけど。題名は任せた。あと、作者の自己紹介。書いといてくだせぇ。注意も書き足したいことあったら書いてね。 (2020年2月13日 20時) (レス) id: 487b60512b (このIDを非表示/違反報告)
煮柚都(プロフ) - 雨歌さん» ありがとうございます！正直書いててそう思いました。はは (2020年1月27日 19時) (レス) id: bf27443c25 (このIDを非表示/違反報告)
雨歌 - 自分はここにいるから見失えませんけどねぇ。わからないですね。ははは。更新頑張ってください (2020年1月27日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煮柚都 | 作成日時：2020年1月7日 23時
