検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:20,636 hit

其ノ拾壱 ページ13

その後は無事柱合会議も終わり、皆任務や自分の屋敷に行こうとしていました。私も自分の屋敷に行こうと思ったのですが_____


「Aさん。一緒に甘味処へ行きませんか?」


胡蝶さんからお誘いが来た。


正直言って迷惑だ。こっちにはこっちの用事があると言うのに__。よくいつも懲りずに私を誘えるものだ。


「騙呉さんも来ると思うのですがどうですか?」


それだからなんだって言うのか。ただ任務で一緒になった人に釣られるわけが無い。


「申し訳ないですが甘味処には行けません」


と言う。


「そうですか。………それでは又いつか」


その又が来ることは無いんじゃないでしょうか。


そうして甘露寺さんと共に去っていく胡蝶さん。そして私の隣に騙呉さんが来た。


「Aさんも誘われたんですか?いやはやお互い大変ですねェ」


「………そうですね」


別に……大変とは思ってませんけどね。

騙呉さんもずっと誘われているのかと思っていると騙呉さんが口を開いた。


「………Aさんは」


「幸せって何だと思いますか」


「重いですね」


唐突に重い話を持ちかけた。


「私は幸せは周りから認められる事と思いますよ。私はそれだけで幸せになれる。それ以外はいらない」


柄にも無く喋ってしまった。


すると騙呉さんは


「そうですか。私は幸せが何かよく分かりません。ただ、その幸せを見つける為に自分は生きていると思います。」


その姿はとても立派で、でも手で繋ぎ止めておかないとすぐ離れて言ってしまいそうな儚さを持ち合わせていた。それは幸柱・騙呉すぐりではなく、一人の人としての騙呉すぐりに見えた。


「………Aさんもどうか自分を見失わないで」


そう言って騙呉さんは去っていった。




私が騙呉さんの訃報を聴いたのはその次の日だった。

其ノ拾弐→←其ノ拾



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

煮柚都(プロフ) - おk (2020年2月13日 23時) (レス) id: bf27443c25 (このIDを非表示/違反報告)
狐 兎 & 煮 柚 都(プロフ) - こっからとべるはず。 (2020年2月13日 20時) (レス) id: fbbc06fd8c (このIDを非表示/違反報告)
狐兎(プロフ) - よお。あのさ一応作ったよ。題名書いてないけど。題名は任せた。あと、作者の自己紹介。書いといてくだせぇ。注意も書き足したいことあったら書いてね。 (2020年2月13日 20時) (レス) id: 487b60512b (このIDを非表示/違反報告)
煮柚都(プロフ) - 雨歌さん» ありがとうございます!正直書いててそう思いました。はは (2020年1月27日 19時) (レス) id: bf27443c25 (このIDを非表示/違反報告)
雨歌 - 自分はここにいるから見失えませんけどねぇ。わからないですね。ははは。更新頑張ってください (2020年1月27日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:煮柚都 | 作成日時:2020年1月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。