331-2 本来の ページ46
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それには、少しの沈黙の後、
ガ「大人しいかな？ 以前はもっと喧嘩吹っ掛けて来とったし、
でも、今はそんな気にもなられへんのやろ？」
それに続いて、
ト「体がしんどいんか、薬もちゃんと飲んでくれたで？」
考えながら言うてるトッポに、
ア「まあ、俺の傍に居っても、いちいち難癖は付けんようになったけど」
それに相槌打つように、
ジョ「そうやね。アーセナルに絡んだ後は、
必ずと言っていい程酒に手を出しとったけど、
それも無くなったな」
マ「ああ、そうや。なんかしらんけど、
気持ち悪い程言うこと聞くようになった。
前は聞け言うても無視するんが普通やった」
出てくる出てくるエースの悪行。
それには顔を見合わせて、
ジョ「それがどうかしたん？」
ジャッキーの顔は、
まんざらでもない。
ジャ「そうや、それが本来のエースちゃうんか？」
頷くように言うと、
ジャ「我儘ばっかり言うて、自分のしたいことしかせんくせに、
置いて行かれるのも、ほっとかれるんも嫌な」
マ「ほんで、俺らにめっちゃ信頼を寄せてるくせに、
それ言うたら恥ずかしがって拗ねる奴」
ガ「ああ、そういうことな。
いっつも喧嘩を売ってくるのに、負けんねんな」
ト「そうそう。そんで、薬も医者も嫌いなくせに、
一番お世話になってるねんな」
ジョ「夜遅く帰って来るのに、必ず濃い目の 酒を欲しがって、
次の日遅く起きて怒られるんやで」
ア「しかも、オーダーになったら、率先して突っ込んで行くくせに、
どうでもええ下っ端の奴まで手を出すねん。
後でこっぴどく怒られるのにやで」
全「いっつも構って欲しくて、
文句ばっかり言うてんねんな」
ジャ「ほな。迎えに行くで」
ニヤついた面々が、
ドアノブに手をかける。
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作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
