308-1 具体的な エースside ページ5
.
思い詰めた声で、
満「……亮も、人を、殺したことあるん？
どうやって？」
そう言うてから、
まっすぐ前向いて俺を真正面にとらえる。
エ「おん。具体的には、数えたことないから分からんけど。
俺は武器らしいもんはあんまり使わん、
基本素手やで。満やって知ってるやろ、
俺がボクシングしてたの。それ使ってやで」
あっさり言うたら、
満「……なんともないん、その、えっと……」
何が言いたいかは、具体的には分からんけど、
なんとなく想像つくけどな、
満的には、口にもしたくないってことやろ。
エ「なんとも。それが仕事やし、
それでお金もらってるからな。
なんともないで」
満「仕事……」
重たい口は、
そこまで言うのが精一杯らしい。
エ「そうやで、満も仕事してお金もらうやろ、
それと一緒やん」
満「そりゃ仕事してもらうけど、
それとこれとは、やっぱり……」
エ「違わんよ。俺らが裏で厄介な奴らを追い払ったら、
表で仕事してる人らが安心して仕事に打ち込める。
それなら、それはそれで正解やろ。
俺らの仕事がたまたま裏やったいうだけで、
人助けしてるのは間違いないで」
そこまで言うたら、
満「でも、いい人が騙されて、
こ、ころ……命を落としたら」
言い辛そうやな。
エ「そこは、ちゃんと調べるで。
こっちは裏の仕事や言うても、
表の人が騙されてるのは我慢ならん。
そういうオーダーはちゃんと下調べした上でするから。
いくらなんでも、お金のため言うたかて、
罪のない人を手に掛けたりせえへんよ」
俺が呆れたようにそう言うたら、
ちょっと力が抜けたみたいで、
満「そうなんや」
って、なんやろ、
ほっとしたみたいな感じ？
308-2 具体的な エースside→←307 仕事 エースside
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
