327-2 意識が 満side ページ38
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疑問しか浮かばない頭で
どうにか整理しようとするが、
何処から手を付けたものか思案しかねていた。
伸ばされた亮の 手を掴んで立ち上がり
ソファーに座らされる。
エ「まだ分からん？ お前、俺らに喧嘩吹っ掛けるし、
いつまでもウダウダうるさいし、
少し黙らせたろっていう俺らの 趣向やん。
楽しかったんちゃうか、
駄々を捏ねるガキが粋がってるんやから。
怯えた顔した満見て嬉しそうに解散しってたで。
辻尾もＫも子ども連れて帰ったし。
みんなも今日は店も休みやから部屋に戻って行ったで。
晩飯も食ったしな。
そや、お前は飯まだやったやろ？
腹減ってたら食うか、
ジョニーお前の分やって言うて、
ここにラップかけて置いてるで。
それとも彼女と約束でもしとったか？
それやったら連絡したらんと、
遅くなって心配してるんちゃう？」
一気に話す亮に、
俺は良く聞き取られへんかった。
満「え？ なんなん。えっ、飯とか、えっ、懲りた？」
俺を亮が不思議そうに見てから、
亮「ふふん、お前案外、勘は働かんのやな？
あれ全部芝居やで。
全部言うても、命云々の話な、
俺らの殺気に充てられてお前放心しとったで。
アホやん、俺らが始末屋やって知ってんのに、
あんなあからさまに俺らを煽んなよ。
アーセナルなんか一番楽しんでたで」
『でも、最後は腰抜かしたお前見て
『からかいがいがない』って物足らんって顔してたな』
とか言うてるし。
……こっちはそれどころやないってのに。
満「じゃあ、俺って……」
エ「アホ、最初からそんな気ないわ。
誰かも言うてたやろ、満は俺が認めた奴やで、
裏の仕事知られたからって勝手に殺されても困るわ」
呆れた言い方に、
俺は一人で何してたんや、
って言うか
俺で遊んでたみたいな言い方が気に入らん。
満「そ、それって、どういう意味なん？」
簡単に殺すとか言うな。
しかも、
その命って俺のやろ。
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作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
