326-1 覚悟を エースside ページ35
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このままどうなるんやろかって息を飲んだ言い合いも、
やっと冷静さを取り戻し、
ア「まあ、俺はエースが認めたお前を、
俺らも助けたらんとアカンって思ったから、俺らなりに動いた。
それがお前にとって負い目になるとか、
後ろ暗いって言うんなら、
その長らえた命をこれからどうするかお前の 自由や。
好きに使え」
満「なっ！」
悟った言い方に全員の視線が集まる。
ジョ「アーセナル？」
ト「それって、死ねって言うてんの？」
ガ「ええっ。せっかくエースが助けたのに？」
援護射撃と、
その後に続く冷たい声。
ジャ「そうやな。
俺等が手を出して助けた命に納得がいかんなら、
しゃあないな」
マ「それも、一考か」
辻「まあ、手段なら、俺が手を貸してやっても構わんで。
エースも、それでええな。
この責任取って、最後まで見届けなアカンで」
エ「ああ、分かってる」
今までより一層冷え切った空気が占めると、
満「ひッ！」
青ざめた顔の満が、
ソファーから滑り落ちるように床に蹲った。
それを見て、
ア「どうや、お前が軽蔑してる始末屋の俺らに売った喧嘩や。
きっちり買い取ってもらうで」
満の傍らに立って手を肩に置いた瞬間、
ヒュッと喉を鳴らす。
いつもオーダーで聞く音や。
命の期限が来た奴が、
いつも同じように腰抜かして顔色なくした時に、
これと同じ音を発してた。
体を震わせる満を全員で取り囲むと、
アーセナルが銃を準備する。
小さくカチッと音がすると、
満の体もビクッと揺れた。
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作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
