325-2 売り言葉に買い言葉 マックside ページ34
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ア「ホンマ、うるさい奴やな。そんな細かいこと気にすんな。
そんなんより、お前が借金してた相手やっつけたってん。
再就職も彼女との仲も上手くいってんやろ？
お礼言われても文句を言われる筋はないで。
お前、何にイラついてんねん。
八つ当たり程、迷惑なことないで」
『ええ加減にせえよ』と、切り捨てる。
アーセナルがそう言った途端、
満は急に立ち上がって、
満「なんでそんな風に言われなアカンねん。
俺は、そっちの事情に振り回されて、
おまけに俺一人が責められる理由が分からん。
俺は誰にも助けてくれとも、
協力してくれとも言うてへん、
そっちが勝手にやったんやろ、
なのに有難がれみたいな言い方が気に入らんねん。
そんなに言うなら、
ほっといてくれたら良かったんちゃうんか！」
一気に捲くし立てた。
それに飛びついたのは、
ト「なにをガキみたいなこと言うてん、
一人でどうにもなってなかったやろ。
あいつらに良い様に扱われて、
エースが手を出さんかったら、今頃お前死んでたで。
お前が知らんだけで、えげつないからな」
って言うから、
満「ちゃんと返済してたんや、文句なんか言わせへんわ」
ガ「そんな甘いやり方ちゃうわ。
保険金殺人の 手口があいつらの 王道や、
お前にも多額の保険金掛けられてたんやで。
それでも大きい口叩けるんか！」
満「ハァ？ 保険金とか掛けてる訳ないやろ。バカ言うな」
ジョ「バカちゃうわ。お前に一億の保険金掛けてたんやで。
それも知らんと、のほほんと。まあ、よう言うわ」
満「……」
売り言葉に買い言葉……ちゅう訳や。
それも、一旦終息したみたいやし、
マ「満、それはホンマや。あの時、エースが居らんかったら、
保険金目当てにお前殺されとったで。
やり方はどうかと思うけど、
エースが身を投げ出してお前は命を長らえたんや」
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作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
