325-1 売り言葉に買い言葉 マックside ページ33
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一通り話し終わってからみんなを見回すと、
大きく息吸って声を出したのは、
満「ここの仕事。始末屋ってことは聞きました。
そんな仕事してるのに、なんでフットサルなん？
なんで俺らを危険に巻き込むようなことしたん。
全部俺の 借金が原因みたいな言い方やけど？」
なんか文面だけでもトゲがあるのに、
言い方も表情も喧嘩腰やった。
エ「何が言いたいんや、まるで俺らと関わったから、
借金背負ったみたいな言い方やな」
エースの言うことに頷いたのが数名いた。
ア「せやな、ジャッキーとエースが、
お前とフットサルをしたから借金できました。
って聞こえたで？」
満「そう言うてんねん」
言うねぇ。
そして、もう一人も。
ジョ「ジャッキーもエースも、
あんたの 借金の 原因にはなんも関係ないで」
おうおう、ジョニーの声ひっくいこと。
満「そんなん分からんやろ？ わざわざここに連れて来るっておかしいやん。
さっき亮も言うてたで、夜の営業中じゃなく、
昼間に来るんは危ないって。
そんな危ないことやってんのに、平気で傍に居ったやん」
辛辣というのがぴったりな言い方。
明らかに俺らを拒否してる。
ジャ「まあ、言われてみればそうやけど、
俺らが始末屋やって知ってる奴は居てへんで。
顔を見られるとか正体知られるようなヘマはしてへんし、
顔見た奴は、もうこの世に居らんからな。
まあ居っても味方やと信じてる同業者くらいや。心配いらんで」
と、しれッと言うとるし。
満「なっ！」
反論できず。
マ「そういうこと。確かに昼間にここに居るんが
俺らの関係者やと思われるんはそうやけど、
それでなんか問題あるんか？
フットサルのメンバーやろ？
俺らからすれば、貴重な昼間の 収入源や。
夜はクラブでも昼間は飯屋やって言うたら、
なんも不思議ないやろ。そう思わんか？」
誰でも納得しそうな内容やけど、
それに屈しないのが、
満「屁理屈やろ。飯屋やって言うても、お客なんか来てないやんか」
声を上げた。
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作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
