306-2 密室で エースside ページ3
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言うてから満を見たら、
何とも言い難い顔してて、
エ「今はさ、いろんな事聞いて混乱してるかもしれへんし、
分からんかもしれんけど、正直ヤバいで。
営業中ならともかく、時間外に
一般人出入りさせるんは、俺は反対や。
なんかあったら嫌やし」
そこまで言うたら、
満が真剣な顔して、
満「なんかって、何なん？」
エ「なんかは、なんか！ そんなん知らんでええの」
聞かれると分かって言うたけど、
答えようとは思わん。
ホンマ知らんでええねん。
エ「それより、俺はフットサルもう行かんから、
今日みたいに誘いに来ても行かへんで」
今日満が一度出た店にわざわざ帰ってきた目的はそれやし、
一応釘を刺しとかんとな。
満「なんで？ なんでもうフットサル嫌いになった？」
救いを求めるように俺を見て来るから、
エ「好きとか嫌いやなくて、ただ……」
最後まで言わしてはくれず、
満「嫌いになったんやないなら、一緒にしようや。
俺は亮と一緒にしたいよ」
きっと満には裏も表もなく、
俺と一緒にしたいだけやろ。
でも、それは俺らの正体も、
俺の今までの事情もなんも知らん時やん。
今は違う意味で誘いに来てるのは、
嫌でも分かる。
エ「満のせいやないで」
一言添えると途端に黙りこむ。
満「それは……。でも……」
エ「なあ、さっきの話どこまで分かったん？
俺らの仕事について」
そう言うと、
満はどこか落ち着きがなくなった。
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作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
