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306-1 密室で エースside ページ2
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満と二人で入った部屋のドアを閉めて、
奥のソファーに一人分だけずれて向かい合って座ると、
エ「おめでとう。彼女出来たんやろ？」
明るく言って手を出すと、
満も手を出してきて、
満「ありがとう。それもこれも全部、亮のおかげやな」
苦しそうに声を出す満に、
エ「満が気にせんでいいんやで。さっきみんなも言ってたやろ？」
それでも満の表情は晴れない。
満「それは、そうやけど……」
言葉が続かない満に、
エ「俺は良かれと思って関わった。
もしそれで満が嫌な気持ちになったんやったら、俺が悪かってん。
ジャッキーも言うてたけど、俺の 自己満足のためにやっただけや。
だから、満は悪くない。……ごめん、
こんな言い方、嫌やんな」
満「いや、……でも……」
二人とも黙りこむ。
それでも黙っていても
今は二人しかいないこの部屋で
何かが進むわけもない。
エ「なあ、もう俺とは関わらん方がええと思うわ。
ジャッキーじゃない、信ちゃんとは
今まで通りにフットサルでもなんでもしたらええけど、
俺と、いや、俺らとは関係持たん方がええよ。
出来ればここへの出入りもやめた方がええと思う。
どういう思いで信ちゃんがここにみんなを連れて来たかは知らん。
けど、少なくとも俺らの正体知ってるお前は来ん方がええと思う」
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作者名：にと | 作成日時：2018年11月24日 23時
