404-3 決意表明（亮編）： no・side （2017.9.30不足分追加しました） ページ37
.
亮「でも、いつ出来るとか、必ず出来る保証もない。
でも、もしも、いつか移植受けられたら、
今までお世話になった人に恩返し出来るかもしれへん。
そう思ったら、今までずっと決心つかんかったやけど、
思い切って昨日主治医の先生にお願いした。
俺に順番がくるのかも分からんし、
どうなるかはホンマに分からんけど、
もし、間に合ったら、みんなとまた会いたいな」
一息おいて、
亮「俺、生きたい。みんなと一緒の時間を過ごしたいから、
まだまだ色々よろしくお願いします」
言いながら頭を下げる。
上げた顔はどこか居心地が悪そうにしている。
しかも、
そこでも恥ずかしそうに顔を赤らめるから、
「言うてるやん、今更恥ずかしがっても遅いって」
「ホンマ。なんでそんな大事な事早く言わんねん」
「もったいぶりやがって」
それを契機に、
「なんか、俺が楽しみになったで」
「いつか一緒に走ったり出来るってこと？」
「食べ歩きとかは？」
「美味いもん腹一杯食べれるんやろ？」
「旅行とかは？」
「温泉は、ゆっくりお湯につかるとか」
「年寄りか！」
「若者に 流行ってる 温泉もあるやんか！」
「海は？ 泳ぎに行こうや」
「それは無理や、いきなり泳ぐのは、難しいって」
「なにも本格的に泳ぐって言うてないやろ」
「･･････デート？ とか？」
「そ、それ、告白ぅ？」
「ええ、それズルい」
「おまえもか！」
「･･････」
「お前は、なに落ち込んでんねん、まさか」
「え？ ここ片思い？」
「ええっ！」
･･････
はしゃいだ声が、教室中を駆け巡る。
この 収集 付かない状態がしばらく続き、
先「もう、ええか？ そろそろ時間やで。
話があるやつは、この後個人的にな」
どうやってもキリがないので、
先生の一言でこの場を一旦納める。
その後なんとか解散までこぎ着けたものの、
教室中が浮き足だった状態なのは言うまでもない。
告白大会が限られた生徒の中で行われたり、
卒業後の計画立てたりとか、もう騒がしいったら。
「また、会おうな」
そう言うてそれぞれが教室を後にするまで、
相当な時間がかかった。
※ 作者より
すみません。
文章の途中で削除されていた部分があり、追加しました。
ご迷惑おかけしてすみません。
405 ○○満載 ： 亮side→←404-2 決意表明（亮編）： no・side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にと | 作成日時：2017年8月19日 21時
