マイホームのpiece（かけら）～黄～ 14 (ページ16)

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398-1　特別な日　：　隆平side ページ16

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　低学年達より少し遅れて帰ると、

　すぐお風呂に入らされて、

　砂だらけの体をさっぱりして上がったら、

　リビングには亮ちゃん以外がみんな揃ってた。

母「おかえり。よう頑張った！」

　って、抱きしめられた。

章「さっき、僕もギューッってしてもらった」

　って、笑顔の章ちゃん。

母「章ちゃん、もう一回させて」

　って、さんざん僕をギューってした後、

　章ちゃんが『くるしいっ』って言うまで抱きしめてた。

母「ほら、今日はごちそうやで」

　って、テーブルには、たくさんの料理が並んでる。

章「あ、僕の好きなんいっぱいや」

隆「僕のも」

　って、二人でハイタッチしてた。

裕「ほら、もう食べようや。お腹空いたわ」

　それに倣って、

忠・信「俺も」

　二人ともお腹さすってるし、

父・す「主役は二人ちゃうの？」

　声、揃ってるし。

信「そんなん知ってるけど、俺らも応援したし、な？」

忠「おん、そうやで。俺らの応援あっての活躍やん。声出してたらお腹も空く」

　なんか強引な気もするけど、

す「それもそうやな」

　その一言でみんなが笑った。

母「もうええから、はよ食べよか。ほら、ジュース、今日は特別やで」

　って、我が家恒例の

　『特別な日』仕様のジュースがカップに注がれる。