マイホームのpiece（かけら）～黄～ 3 (ページ46)

今日:23 hit、昨日:13 hit、合計:111,523 hit

103-1　新顔（四日目）　：　章大side ページ46

.
　次の日には、雰囲気は一応落ち着いてて、
　朝ごはんも食べて、そこそこゆっくりしてた。

　顔色も悪くないし、部屋ではあまり前のように話はしてないが、
　それでもお互い喧嘩腰になることはなくて、

　院内学級に行った子供たちの代わりに静かな時間が過ぎてた。

　そこに、元気な声が響いた。

看「章大君、今日からこのお部屋で一緒になる、明君よ。よろしくね」

明「よろしく。俺、中三。章大君だっけ、何年？」

　人当たりよく話しかけてきて、
　握手を求めてきたから手を出すと、ギュッと握られた。

章「よろしく。中一やけど」

明「そっか、中一か。って、他の子は？」

看「今、院内学級行ってる。お昼には帰ってくるけどね」

　って、言ったかと思うと、明君を進君のいたベッドに案内した。

看「ここ使ってね。お母さんは手続きが済んだら来られるって」

明「はぁい。わっかりましたぁ」

　とふざけて返事をすると、

看「じゃあ、ゆっくりしてて、午後から検査するって、ここの中……案内いる？」

　って、軽く聞くと、

明「ええよ、なんか変わったとこある？」

看「ないかな？でも、三年前だからね。分からなかったら、声かけて」

明「おん。そうする。ありがと」

　って、やり取り聞いて、なんか気になった。

　三年前にもここにいたんや。