マイホームのpiece（かけら）～黄～ 3 (ページ4)

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71　　入院　：　裕side ページ4

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　翌日松野先生に相談したら、

松「それなら、今度薬を取りに来たら強制的に診察しましょう。
　いつ来てもいいように受付に言っておいて。
　それに亮君も体がしんどいと自覚もあるし、
　症状を聞く限り、希望を言えば
　即入院って言いたいんですけどね」

　そう言う松野先生は苦笑いを浮かべた。

裕「いいです。入院させてやって下さい。
　俺らが言ったって聞く耳持たないし、反対に拒否ですから、
　松野先生やったら、そこまで抵抗しないと……思いますけど」

　そう言っても、全く自信はない。

松「自信なさげですね？亮君も今は学校行事もあるし入院は嫌がるかも、
　でも、今しかない気もしますね？」

裕「お願いします。強制でもなんでも」

　頭を下げた。

松「いいんですよ。横山先生が悪いんじゃない。
　病気をもっと良くコントロールしてあげられたら、
　亮君も苦しまないで済むんでしょうけど。
　 ……難しいですね」

　二人でため息をつくしかない。

　結局四日後に薬を取りに来た亮は、
　強制的に松野先生の診察を受ける羽目になり、
　ちゃっかり入院予約までさせられた。

亮「罠にハマったやんか！どうせ裕兄が言ったんやろ！」

　めちゃくちゃ文句言われました。

　受診した翌日、俺は亮を連れて病院に向かい、
　受付で入院に必要な手続き終わらせた。

　なんといっても俺は小児科医や、

　職場に亮がいるんやで、

　会うたびに睨まれて、

　仕事がし難いったらないわ。

　持続点滴と心電図のモニターの子機と
　ベッドにいる時だけ酸素のカテーテルが必要で、

　退院までは……時間がかかりそうやった。