70-2 検査しよ ： 裕side ページ3
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裕「大きい発作起こしてからやと遅いねんって！」
亮「そんなんズルいわ。毎日飲んでるんやで、どっちにしても行かせたいんやんか！」
の声が重なった。
どっちも引く気はない。
それを見ていた忠義も、
忠「二人共、そんなに言い合っても何にも解決せえへんよ。
裕兄も無理矢理連れていきたいわけやないんやろ？
亮だってこのままやアカンとは思ってるんやろ？
それなら隆平の意見聞いたっていいんちゃうの？」
あきれたものの言い方で、しかもため息つきながらやから、
裕「そうやな。隆平の意見は間違ってないしな。それでいいで」
そう言っても、亮は納得なんてしてなくて、
亮「ズルいって、みんなして！ なんでそんなに病院に行かせたいん？」
かなりな興奮モード。
このままやと……よろしくないな。
裕「分かったから、とりあえず落ち着き。
このままやと次まで待たんでも、今にも発作起こしそうや、な？」
と、宥めようと背中に手を回そうとして、
簡単に避けられた。
亮「もう、うるさい！ もう寝る」
と、興奮状態のまま行ってしもうた。
う〜ん、どうしよ？
章「あぁあ、行ってしもうた。ええんちゃう？
どうしようもなかったら、自分で勝手に病院行ってんやろ？
それなら、こんな時はほっといた方がええんちゃうの？」
最も至極当然な意見が飛び出して、
この場は一旦収まった。
最年少にこの場を仕切られるとは、
なんとも情けないお兄ちゃんたちやな。
でも、亮大丈夫やろか？
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作者名：にと | 作成日時：2016年6月28日 15時
