風柱と蛇柱 ページ5
.
『ふぅ、着いたー！』
やっと産屋敷に着いた。
ここに着くまで
何体の鬼を倒した事だろうか…。
ちょっと疲れたかな、
お茶飲みたい。
「何だ、騒がしい。」
『あ、伊黒さんおはようございます。』
「……何しに来た、猫巫院。」
『おはぎ運びに来た。』
「………は？」
木の上に居る伊黒さんは
意味が分からん、という風に
見下してきている。
『蜜璃さんは？』
「お前ごときが甘露寺に何の用だ、だいたい『あーあー、ネチネチうるさいなぁ。』はぁ。」
『溜息吐きたいのはこっちだよ。
鬼何体倒せば気がすむんだか…。』
「不死川といい、お前といい
稀血なのだから仕方のない事だろう。」
『まぁ、そうなんだけどね…。
あーぁ、蜜璃さんにおはぎあげたかったのに。』
「俺が渡しといてやろう。」
私は伊黒さんを見上げた。
何か考えてる顔だ…。
『居ないなら結構です。』
「チッ…！」
おい、舌打ち！！
なんて奴だ！
とりあえず、
お茶を拝借してお庭で
お茶を飲むことにした。
『ふぅ…』
「オイオイ、年寄りかよ！」
『実弥！？』
「A、邪魔するぜー。」
ドカッ！と隣に座る実弥。
お構い無しに
ガサゴソと風呂敷の中を漁る。
「は！？
これ有名所の蜜屋のおはぎじゃねぇの！？」
『そうだけど、
食べてくれる人が居ないんだよー。』
「Aはおはぎ嫌いだもんな、
食べる奴ここに居るぜ？」
ん？
どこだ？？
キョロキョロ探していると
ベシ！と頭を叩かれた。
「俺、おはぎ好きなんだけど？」
『あ、お食べになります？』
「何で敬語なんだよ？」
とりあえず、
隣でもぐもぐと色んなおはぎを
食べ始めた風柱さん。
美味しそうに食べてるなぁ。
「A！茶！！」
『はいはい。』
何で言いなりになってるんだ拙は。
「おい、甘露寺の分も取っておけ！」
「いらねーだろ、どうせ。」
『えっ！？
それ全部食べるの！？！？』
「Aが作ったんじゃねーの？」
『少しだけ作った…かな？』
入ってるか知らないけれども。
「じゃあ、全部俺の。」
「甘露寺の分を寄越せ！
お前は食べ過ぎだ、
巨漢になりたいのか、不死川！！」
『諦めなよー伊黒さん、
伊黒さんが蜜璃さんを連れて行って
あげれば良い話じゃないですか。』
「どうやって伝えればいい。」
乙女だな、伊黒さん。
『会話で、普通に。
言えないなら拙が話しますよ。』
「たまには使えるな、猫巫院。」
「Aを物扱いすんな！！」
おはぎ戦争終了。
.
続く
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soruto - オリフラなかったら、素直に凄いと言えたのに!!!外さないと叩かれるんで、気をつけて！と言うか、2り共好きだったんで、メチャクソ嬉しいです!!! (2020年2月13日 21時) (
レス) id: a1a86ad9f2 (このIDを非表示/違反報告)
なは - オリフラを外してください (2019年10月30日 14時) (レス) id: bf8e986980 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もな子 | 作成日時：2019年10月30日 0時
