秘密にしてたもの

46話 ページ47

Aは駒沢をその場に置いて先程居た場所に戻ると煉獄と上弦の参が戦っていた。

A「なんで…」

少年「煉獄さんっ」

A「！？」

Aは鬼を連れていた少年が名前を叫ぶ。その声が脳内を駆け巡る。

A(ここで煉獄さんが死んだら、この子も煉獄さんの家族も御館様もしのぶさんもきっと悲しむ、僕は煉獄さんの事はあまり得意では無いけど、きっと僕も悲しくなる…そんな想いはさせないししたくない)

そう思っているといつの間にか足が動いていた。鬼の攻撃が煉獄の目に当たりそうになった時に腕を切り落とす。

煉獄「穂積少年！」

参「なんだお前は」

A「少しばかり煉獄さんは下がってください」

煉獄「何を言っている！」

A「僕が危うくなったら援護して下さい、それまで待ってもらっていいですか？」

煉獄「…わかった」

どうしてこんな事を言ったのか分からないが、煉獄はAの提案に素直に応じてくれた。

A「えっと、君名前は？」

参「俺は猗窩座、穂積と言ったな？」

A「え、あ、うん」

猗窩座「鬼にならないか？」

A「いや、遠慮しとくよ」

猗窩座「何故だ」

A「だって僕は弱いし、鬼になって寿命が無いとか無理、出来れば早く死にたいからさ」

猗窩座「だったら今すぐ殺してやろう」

A「…」

猗窩座「術式展開 破壊殺 羅針」

猗窩座は本気でやろうとしていた為、Aもそれに応えようとする。

A「闇の呼吸 拾壱ノ型 天領拡張」

視野を広げ様々な攻撃に対応出来るようにする。短刀も刀も使わずに得意の体術で攻める。

猗窩座「強いな！本当に鬼にならないか！」

A「ならないよ」

猗窩座「どうして面など付けている」

A「何となく」

猗窩座「顔を見せろ」

A「僕のこと殺せたらね」

猗窩座はムキになり連続で攻撃してくる。攻撃が早いと防げる回数も減ってくる。防げたとしても腕を殴られる。

A「…っ」

猗窩座「どうした？こんなものなのか？」

Aは猗窩座の挑発に乗り、ペースを上げる。

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