25話 ページ26
高い山目掛けて走り、頂上まで着いた時にはもう昼過ぎていた。鴉が1匹飛んできた。
鴉「カァァア、胡蝶シノブカラ荷物ダ、カァァア」
A「しのぶさん?」
鴉はAの手の上に渡されたものを置くと直ぐに来た方向へ帰って行った。
A「これ、消毒薬と絆創膏…流石お医者さん、情報入手も早いな」
届けてもらった消毒薬で傷口を消毒して絆創膏を貼った。
A「よし、呼吸しながら山走るか」
Aは全集中常駐をしながら山を登り下りする。2時間ぐらい走った後直ぐに寝床を作るため呼吸を使って素手で木を倒していく。
A「はぁ…これ、無理じゃね?」
数本の木を倒して体力が無くなったのか弱音を吐いてしまう。
A「いやいやいや、無理じゃない、やるんだ」
カナエとの約束を思い出してやる気を出す。
【上弦の弐を倒して欲しい、しのぶのことを幸せにして欲しいの】
脳内で何度も何度もカナエの声で再生される。
A「もっと強くならないといけないんだっ」
1時間で37本の木を倒した。後半の方は一撃で倒し、力の加え方を身に付けたようだった。
A「手痛いな…血か…」
気付かないうちに手のあらゆる所から血が少々出ていた。指に着いていた血を舐めて拭き取る。
グゥゥゥゥゥ
A「腹減ったなぁ、藤の家に行くかぁ」
本当は山でずっと過ごそうと思ったが、あまりにもお腹が空いたため藤の家にお邪魔すことにした。
A「常駐しながら、忘れないようにしないと」
全集中の呼吸をしながら藤の家に走って向かった。
A「すみませーん」
中に入りながら声をかけると、中からおばあさんが出てきて、中に案内された。
A「ありがとう」
部屋でゆっくりしようと思い、座るとさっきのおばあさんが入ってきた。
ひさ「お風呂の準備が出来ました」
A「あ、うん」
準備が物凄く早かったので驚きを隠せなかった。とりあえず、お風呂に入ろうと立ち上がる。
ひさ「お食事の準備が出来ました」
A「いや、早いから!ゆっくりでいいよ、ゆっくりで」
ひさ「どうぞ、ごゆっくり」
仕事の速さにまたも驚いてしまい、言ってしまった。
A「ご飯食べてからお風呂にしよ」
空腹だったので、お風呂よりもお腹を満たしたいと思った。
A「頂きます」
作ってくれたご飯を美味しく頂き、お風呂に入る。湯船が気持ちよく汚れた体は綺麗になった。だが、手の傷だけ少々痛んだ。
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天霧(プロフ) - 夢主さんついに柱か。ド派手に行くぜぇ!次の更新待ってます。う〜ん。お互い言葉にするのは難しいことなんですね。早く、再開することを願っています。まだ炭治郎は出てきてないですよね? (2022年2月2日 8時) (レス) @page40 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
にーと。(プロフ) - 天霧さん» いつもありがとうございます!!頑張って進めていきます! (2022年2月2日 0時) (レス) id: 630a045248 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 次の更新が楽しみです! (2022年1月31日 16時) (レス) @page36 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 更新お疲れ様です。とても面白かったです。夢主さんをどうか穏便に済ませて欲しいです御館様。次の更新待ってます! (2022年1月28日 9時) (レス) @page34 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白かったです。続きが気になります。更新頑張ってください応援してます (2021年11月20日 9時) (レス) @page21 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にーと。 | 作成日時:2021年11月11日 0時