23話 ページ24
しのぶside
Aが勢いよく部屋に入って来て話した事は自身の秘密についてだった。
A「僕は若松夢望じゃないんだ」
しのぶ「え、貴方は誰なんですか?」
A「ずっと騙してごめん」
しのぶ「…名前を教えてください」
A「僕は…僕の名前は如月A」
しのぶ「…貴方が…やっぱり」
A「僕はずっとしのぶさんを騙してた、記憶だってずっと前から戻ってた」
しのぶ「…」
正直な所、騙されていたとは思ってない。薄々そうでは無いかと感じたことがあったからだ。
A「カナエの妹だから一緒に入れなかった分、過ごしたいと思った」
しのぶ「やっぱり貴方は姉さんの方が好きなんですか?」
A「僕はしのぶが好きだよ」
それからAと会話をして本人であると確信が持てた。だが、会話を重ねる度に何処と無く表情が暗くなっていく。今にも死んでしまうかのように。
A「僕はカナエを見殺しにした、生きていてもすぐ死ぬ」
しのぶ「そんなことないです、私たちと生きて欲しいです」
A「…私達…か…考えとくよ」
引き止めようとしのぶは手を伸ばすが、かける言葉が見つからなかった。気づくともうAの姿は無かった。
しのぶ「如月さん…」
しのぶは部屋に戻ったのかと思ったが、Aはそれから姿を表さなかった。翌朝、隠から一般市民が怪我をしたと言う連絡が入り治療の準備をしてた時に怪我人を連れた隠が来た。
隠「胡蝶様、この女性が足に怪我を」
しのぶ「ありがとうございます、ではこちらに」
しのぶは隠とおぶっていた女性を治療室まで案内した。女性をベッドの上に降ろし隠は部屋から出ていった。
しのぶ「足のどこが痛みますか?」
女性「足首ら辺が少し」
しのぶ「そうですか」
しのぶは言われた通り女性の足首を優しく触る。
女性「私の事を助けてくれた人もこんな風に優しくしてくれました」
しのぶ「そうだったんですね、軽い捻挫ですので薬を飲んで安静にしてれば治りますよ」
女性「ありがとうございます」
しのぶは足首を固定する様に包帯を巻く。
しのぶ「その人はどんな方だったんですか?」
しのぶは興味本位で聞くと女性は目の前で起きた事をしのぶに話し始めた。
女性「身長が高くて、髪も短くて、男の人かなって思ったんですけど、声を聞いたら女性でびっくりしました」
しのぶ「私の知り合いにも似た人いますね」
しのぶはその話を聞いてまさかと思ったのでとある事を聞いてみた。
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天霧(プロフ) - 夢主さんついに柱か。ド派手に行くぜぇ!次の更新待ってます。う〜ん。お互い言葉にするのは難しいことなんですね。早く、再開することを願っています。まだ炭治郎は出てきてないですよね? (2022年2月2日 8時) (レス) @page40 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
にーと。(プロフ) - 天霧さん» いつもありがとうございます!!頑張って進めていきます! (2022年2月2日 0時) (レス) id: 630a045248 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 次の更新が楽しみです! (2022年1月31日 16時) (レス) @page36 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 更新お疲れ様です。とても面白かったです。夢主さんをどうか穏便に済ませて欲しいです御館様。次の更新待ってます! (2022年1月28日 9時) (レス) @page34 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白かったです。続きが気になります。更新頑張ってください応援してます (2021年11月20日 9時) (レス) @page21 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にーと。 | 作成日時:2021年11月11日 0時