【切暗】幾千年のまちぼうけ【レイくん】THE TRUE END 中編 ページ15
最初から見てね！
＿＿
「……フフ、おかしいなぁ……」
更にAに近付いて、Aの身体を抱きしめた。
何に驚いたのか、Aは先程よりも大きく肩を揺らす
……何にもしないって、多分。
「決別したのにも関わらず、まだ僕はAを愛してるみたいだ。
ハハハッ、困ったなー……！」
わざと笑い飛ばすも、Aは少し顔を顰めた。
……如何やら、僕の心は見通されているらしい
『＿＿れー、……く……。ぁ、……ぇる……』
途切れた言葉、何処から聞こえているのか。Aを見ると、
Aは動かない筈の口を動かしていた
「……A……？」
『レィくん、ダメ、だよ？過去に縛りゃれちゃぁ……』
ちゃんと発音し切れていない言葉は赤子の様。
でも、それでも僕に想いを伝えようとしている
『レイくんはね、皆が居るから。でも私は只の人形。
レイくん、レイくん。レイくんは此処に居ちゃダメなの。
私はレイくんと一緒に居たいけどダメなの。
さっきの言葉、嘘になっちゃうよ、いいの？』
早くも発音に慣れたのか、今度はしっかりと感情の篭った言葉を繋げて僕に語りかけた
「さっきの言葉、か。
……そうだね、僕、嘘吐きになる所だったよ。
A、ありがとう」
Aの綺麗な髪を撫でると、気持ちよさそうに目を細め、嬉しそうだ。
最後を噛み締めるようにも、見えなくは無いが＿＿
一通り髪を撫で終わり、Aを抱き締めていた腕を放す
「＿＿うん。
じゃあ僕はもう帰るよ。
……これから先、ずーっと元気で居てね。
僕が愛したAなんだから……」
Aは『分かってるよ！』と笑い、日記を差し出した
「……これは……？」
『あのね、レイくんが外に出た時、
誰も見付からない場所でこれを焼いてほしいの。
＿＿もう、過去は振り返りたくないから。』
凛々しい顔で微笑むAはとても美しくて、何だか悲しくなってくる
「……分かった。」
日記を受け取ると、僕はドアの方へ進んでいく。
「＿＿さよなら。僕の愛した唯一の君……」
『＿＿さよなら。私が最後に愛した君……』
最後に振り返って見えた、笑いながら泣いていた君の笑顔は
これまで見た中で一番愛おしかった。
パタン。
ドアは呆気無く閉まる。まるで何事も無かったのかの様に。
「さて、行きますか。」
ふわりと浮かび、あの場所へ直行した
＿＿
文字数！
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鈴巴 - サタンさんのやつコメ見るまで分からなかったｗ (2018年4月17日 21時) (
レス) id: ad3d79f394 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ(プロフ) - サタンのやつの縦読み泣いた; (2016年12月23日 16時) (レス) id: facb3937c3 (このIDを非表示/違反報告)
＊みく＊ - あ、下の最後のコメント(意味不の文章乙)は作者さんにいったんじゃなくて自分のコメントにいったんで！！;; (2015年4月26日 20時) (レス) id: c00c5ff436 (このIDを非表示/違反報告)
＊みく＊ - レイくん好きだから嬉しいです！ありがとうございます！！！ シグも好きだからシグもあって本当に驚きました;; ありがとうございます！！！ ※意味不の文章乙 (2015年4月26日 20時) (レス) id: c00c5ff436 (このIDを非表示/違反報告)
もちにゃんこ - レイくんの数がヤべェwwwwww (2015年3月30日 11時) (レス) id: f7df912504 (このIDを非表示/違反報告)
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