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灰色 5 ページ7
不幸にも周りに人一人見当たらず、現に此処に居るのは私一人と目の前の虎一匹のみ。
他の人に助けを求めようにも求められない立場だった。
「ガルルルルッ……!」
目の前にはギラリと光る黄色い瞳に、何でも噛み千切られそうな鋭い牙で此方を警戒している白い虎。
正しく、獲物を狙う野生の虎だ。
今にでも襲い掛かってくる勢い。
真逆、本当に虎が居るなんて思ってもいなかった。
『君が世間で騒がれている"人食い虎"…ね?』
私は慌てる事も無く、虎に問い掛ける。
だが、虎は私の言葉に耳を傾ける筈も無い。
其の瞬間に虎はガオオオッ!と云う鳴き声と共に私に目掛けて飛んできた。
『おおっ……と。」
直ぐ様、私は後ろへと飛んで避けた。
避けた衝撃で身体のバランスを僅かに崩した隙を狙って虎が空かさず襲い掛かってくる。
___が、私はフードの下で微かに微笑んだ。
『異能力__【妥協と犠牲】__』
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作者名:星ラムネ | 作成日時:2018年10月17日 22時