日常【青城】【ハイキュー】

33.日常 ページ34

もう、いーや。

『私が辞めたら、あなた達の誰かがマネージャーになれるとでも思ってるんですか？バレー部の誰かが勧誘してくれると思ってるんですか？随分とすごい自信ですね。確かに、あなた達に比べて私はブスかもしれないですし、性格もよくないですけど。こんな寄ってたかって1人を追い詰めるような性根が腐ったことはしません。そんなんだから、選ばれなかったんじゃないんですか？』

あー。言っちゃったー。目の前の人ワナワナしてる。
ビンタでもされるかな？されたらやり返すけども。

「うるさいわねっ！黙って言うこと聞きなさいよ！」

あ、手振り上げた。やられる。

及「はい。ストップー。」

「え？及川さん？」

及「手あげちゃだめだよ。」

『ちょっと来るの遅いです。』

及「ごめんね。」

「は？どーゆーこと？」

『どーゆー事もなにも。呼び出された時点で、バレー部のグループにヘレプ要請しました。』

「なっ！卑怯者！」

『バレー部の事で呼び出しくらってるんだから、バレー部の仲間に助けを求めてなにがいけないんですか？』

及「Aちゃんが仲間って言った！」

『及川さん、ちょっと黙っててください。』

及「ご、ごめん。」

『とりあえず、知られちゃったしもう辞めておいた方がいいと思いますよ？あ、あと、今後なにかあったら真っ先にあなた達のこと疑いますから。』

ここまで言えば、もう何もしてこないだろう。
私は性格悪いからね。私一人が黙って耐えればいいんだ。なんて思わない。そもそも、勧誘されたんだから、した側にはちゃんとアフターケアもお願いしないとね。

及「仲間を傷つけようとする子からの応援はいらないよ。君たち、もう来ないでね？」

「ひっ！？」

バタバタと去って行った2年生。

及川さんのマジトーン、こわー。笑顔なのに怖い。
あの人たち、ちょっとかわいそうだったなぁ。でも、自業自得だよね。


私の日常…ヒーローは遅れてくる。

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