日常【松川】【ハイキュー】

32.日常 ページ33

体育祭。みんなテンション高い。
昔は、スポーツはそこそこできるし嫌いじゃなかったけど、今は走ると胸が揺れて痛いから、そんなに好きじゃない。

参加する種目は最低数にしたし、あとはゆっくり観戦してよう。

松「A。」

ボーッとしてたら声をかけられ振り返る。

『一静。』

松「ん。ちゃんと水分補給してる？」

頭を撫でられ、スポドリを渡された。周りでクラスメイトたちが色めきたった。

『ありがとう。一静は大活躍だったね。』

松「んー。まぁ、現役の運動部だしな。」

『あとは、何に出る？』

松「あとは、借り物と部活対抗だな。」

『じゃあ、ここでしっかり応援するね。』

松「ん。ちゃんとここにいてね。」

ーーーーー

借り物競争。あ、一静と及川さん同じ組なんだ。ほぼ同時に紙を見てる。…すごい勢いで一静と及川さんがこっち向かってくる。

及「Aちゃん！」

及川さんに名前を呼ばれたのと同時に、一静に手を引かれ気づいた時には姫抱きにされ走り出していた。え？どーゆーこと？
周りからは、割れんばかりの悲鳴と歓声。そして及川さんの悔しがる声。

「1着は3年松川さんです！ではお題を発表しましょう！お題は【好きな人】です！」

待って。恥ずか死ぬ。多分、明日あたり刺される。小さくなっている私を横目に、「付き合ってるんですか？」「はい。」って飄々と答える一静。

松「これで、悪い虫はいなくなるな。」

なんて言ってきたけど、そんなのいないし！

堂々としている一静を前にすると、私の反応がおかしいのかと思えてくる。断じて違う。


ちなみに及川さんのお題は【マネージャー】でした。

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