寮生活6 ページ28
麗「…ちゃん、Aちゃん！」
はっとして顔を上げると、麗日が心配そうな顔で立っていた。
『ごめん、ぼーっとしてた』
おどけたように笑ってみせると、麗日は少し微笑んだ。
蛙「Aちゃん、私あなたにちゃんと謝りたかったの、」
麗日が横にずれると、後ろから梅雨ちゃんが現れた
蛙「あの時、Aちゃんを助けることが、出来なかったの怖くて怖くて動けなかったわ、私のせいで、Aちゃんに怪我を負わせてしまった、本当にご…っ！」
泣きながらAに謝ろうとする梅雨ちゃんをAは強く抱きしめた。
『梅雨ちゃん…謝らないで、梅雨ちゃんのせいじゃない、私が自分でついて行ったんだから、だから私のせいでなんて言わないで、泣かないで』
梅雨ちゃんは抱きしめられて体がビクッとはねたが、その言葉を聞き、ゆっくりとAの背中に手を回した。
そんな二人の様子を見て、麗日が横から声をかける。
麗「Aちゃん、私もね、あの時のことずっと後悔してた。何で助けられんかったんやろって、動けんかったんやろって」
そう話す麗日にAは「おいで」と手招きをし、ゆっくりと近づいてきた麗日を右手で引き寄せ、二人一緒に抱きしめた。
『ごめんね、二人を悩ませて、でもね、どっちのせいでも無いよ私が自分で決めたことだから、謝らないで、これからも私と仲良くしてくれる？』
二人の背中から手を離し、首をかしげると、二人は泣きながら何度もうなずいた。
話も落ち着き、各々部屋に戻るが部屋に入る直前にAは八百万に呼び止められた。
八「あのっ、Aさん私のお部屋でお紅茶などいかがですか？」
Aはドアノブに手をかけたまま八百万の方を振り向く。
いつもだったら、誘いは断らないAだが、さすがにもう寝るつもりだったため断ろうと口を開くと、
八「少しだけ！1杯だけいかがです？」
答えるより前に八百万に言われ、Aは1杯だけならと了承した。
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抹茶タルト(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます！嬉しいですー時間作って頑張ります🙇♂️ (2022年12月23日 10時) (
レス) id: 5c7767589d (このIDを非表示/違反報告)
真白 - え〜！？つづき気になる〜！おもしろかったです (2022年12月21日 9時) (レス) @page29 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶タルト | 作成日時：2021年10月2日 14時
