林間合宿後4 ページ17
相澤 sid
退院したいと泣きながら言う、Aの言葉を聞き、俺はすぐに手続きを行なった
久しぶりに家に入ったAはどこかホッとした様な顔をしていた
夜、マイクも家に帰り、Aと二人きりになる
『消太さん、お風呂入りたい』
Aの言葉に一瞬固まる
聞き手を失ったAが1人で風呂に入るのは困難だ、必然的に俺が手伝うことになる
相「わかった」
服は1人で脱げるという、Aに先に風呂に入っているように伝え、俺はあるものをとりに部屋に行く
Aが脱衣所にいないことを確認して、服を着たまま、風呂場に入った
『消太さん、何してるの？』
相「何って、お前を風呂に入れるんだろうが」
『だからー 何で服着たまま、目隠ししてるのかって聞いてるの』
不思議な顔をしている、Aが目に浮かぶ
いくら家族といっても、相手は年頃の女の子だ
退院することが決まり、こうなることを予想していた俺はあらかじめ、目隠しを用意していたのだ
相「お前は女の子だろ、一緒に風呂に入るわけにはいかん」
『私は別に大丈夫だよ』
相「お前はよくても世間的にはアウトなんだよ、いいから洗うぞ来い」
『はいはい』
Aがいるであろう方向に手招きすると、湯船から上がる音がした
手探りでAの頭を洗い、体を洗うのも手伝った
先にAを上がらせ、目隠しを取り、自分も風呂に入る
風呂から上がり、リビングに向かうと、髪を濡らしたままのAがソファーに座っていた
相「おい、ちゃんと乾かせ、風邪引くぞ」
『ちょっと、消太さんに見せたいものがあってさ』
Aはそう言うと立ち上がり、目をつぶった
何がしたいのかと見つめていると、Aの髪が少し浮き濡れていた髪が乾き始めた
髪が乾いていくのにつれ、Aの周りに水が集まる
完全に乾ききったところで、Aが目を開いた
『どう？すごくない！？』
褒めろと言わんばかりに近づく、Aの頭を撫でる
相「ああ、すごいな、驚いたよ」
こんなに細かく水を操れるようになっていたとは知らなかった
『えへへ、消太さんの髪も乾かしてあげる』
Aは俺の髪もすぐに乾かした
相「ありがとね、さあもう寝るぞ」
『えー』
まだ寝たくないと駄々をこねるAを無理矢理ベッドまで運び、包帯を巻き直してやり
布団をかぶせた
Aはしばらく眠れないと言っていたが次第にまぶたが閉じていき、眠りについた
相「お休み、A」
Aに声をかけ、俺は部屋を後にした
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抹茶タルト(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます！嬉しいですー時間作って頑張ります🙇♂️ (2022年12月23日 10時) (
レス) id: 5c7767589d (このIDを非表示/違反報告)
真白 - え〜！？つづき気になる〜！おもしろかったです (2022年12月21日 9時) (レス) @page29 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶タルト | 作成日時：2021年10月2日 14時
