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ゲーム実況41。 ページ43

『んじゃ、とろっか』

フジくんが帰宅した後、2人で実況動画をとる。



「でも、ホントに今日、フジくんと一緒じゃなくてよかったん…?」

自己嫌悪に陥っているレトルトさんに答えを返す。



『いいんだよ。記念日くらい、一緒にいてあげる。』

悪戯っぽく言うと、


レトさんは勢いよく私に抱き着いてきた。


レトルトside
俺が質問すると、
Aちゃんは俺に背を向け、スマホを見ながら言った。

『いいんだよ。記念日くらい、一緒にいてあげる。』

くすくすと笑いながら言うAちゃんに思わず抱き着いた。

自分でも無意識のうちに。

「付き合ってるみたいやなぁ。」

なんて調子に乗ったことも勢いに任せて言ってみる。

『自惚れんなー。ま、確かにそうだね。』

否定されるかと思った。

「なぁ、」

『ん?』

「俺はAちゃんのこと好きやで。」

『知ってる』

「Aちゃんは俺のこと好き…?」
バックハグをしたまま自分の顔をAちゃんの顔の横に近づけて問う。

絶対、俺の心臓の音聞こえてる。

俺の胸とAちゃんとの背の距離はほとんどない。

その時、Aちゃんが床にスマホをおいた。

そのあいた手でAちゃんに回した俺の腕をきゅっとつかまれた。

Aちゃんがスッと顔をこちらに向けた。

顔がめっちゃ近くなる。

『好きだよ。大好き。』

俺は思わず顔を近づけ、

キスを落とした。


あなたside
私は、今までたくさんの選択をしてきた。

一つの選択は、誰かの人生を大きく変えることがある。

けしておおげさではない。

そしてまた、私は一つの決断を迫られる事になった。


「Aちゃんは、俺のこと好き…?」


…え?


この質問は今までで一番私を混乱させた。


好きじゃない、と言ったら。


私は、レトさんから距離をおかれる…?

もちろん、レトさんのことは嫌いではない。

むしろ好きだ。


でも。

もし、

レトさんと付き合うことになったら…?


先輩、いや、キヨ君はどんな顔をするだろう。


…あれ?

なんで、キヨくんのこと、考えたんだろう。


私は、


もう、キヨ君とは終わったのに。


よし。


私は、自分の、そしてレトさんの人生をかけた選択の答えを出した。


レトさんの目を見つめて答える。


『好き。大好きだよ。』


そうして口付けを交わした。

――

お久しぶりなのでちょい甘め。

二章に行っちゃうこと確定!w

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あんこ - ふわわわわ!!めっちゃ素敵です!!楽しく読ませて頂きました!(誰がコメントしてくれるかな…) (2022年10月31日 11時) (レス) id: 028224ae09 (このIDを非表示/違反報告)
あじゅらん。(プロフ) - 咲さん» そのような言葉が何よりうれしいです! (2019年9月8日 17時) (レス) id: 4a8bec4bcc (このIDを非表示/違反報告)
- すごく感動しました。素敵な小説をありがとうございます。 (2019年4月6日 0時) (レス) id: 3d28a608e8 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - あじゅらん。さん» ありがとうございます!!!! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 1a8c0d49de (このIDを非表示/違反報告)
あじゅらん。(プロフ) - ぽる。さん» こちらこそ、ぽる。様には毎回コメントを返していただいてとてもうれしく感じておりました。そして、最後までこの小説をご愛読いただき、ありがとうございました。 (2019年3月29日 9時) (レス) id: 4a8bec4bcc (このIDを非表示/違反報告)

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作者ホームページ:消えます  作成日時:2018年9月18日 20時

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