ねぇ、好き。(実 況 者)

ゲーム実況38。 ページ40

平舘くんが作った卵とベーコンをこしょうで焼いただけのベーコンエッグを完食する。


『ご馳走様でした』


ヒラ「はーい」


平舘くんはお皿をとり、キッチンに運ぶ



『洗うよ？』



ヒラ「そのくらい平気だよ笑」






『あ、ありがとう…』



平舘くんが皿洗いをしている後ろ姿をじいっと見る。



身長は男性にしては低いものの、


なんだか背中は頼もしかった。




本当に、

いい旦那さんになりそう…




私何考えてんねん




心の中でひとりツッコミをしながら
恥ずかしさを紛らわすためにTwitterをみる。




あ、フジくん、ツイートしてる。


この間のニコ超のおかげで(人1とコラボ出来ました。今度はYouTubeやニコニコ動画でコラボしたいです。そういえば、今日はoffなんですよねぇー(ちらっ))



フジくんらしいなぁ笑


私はなんとなく返信をする



→@nikan___game
ぜひぜひいいいいいいいんこ




ヒラ「なーにしてんの」


『わぁっ！？』


皿洗いを終えた平舘くんが真後ろから話しかけてきた




ヒラ「Twitterでフジとイチャつくの禁止ー」




『いちゃついてませんー』




私はわざと平舘くんの方を向かず、スマホを触る。




すると、後ろから勢いよく抱きしめられた





ヒラ「ぎゅーっ」





『もう…、最近の平舘くんどうしたの…』




本当は


心臓がバクバク言ってるから



恥ずかしくて




『そろそろ帰る！』




ヒラ「仕事ー？」





『嫌味か、


生憎(あいにく)仕事は持っていません！キヨくんとおんなじ…』




その瞬間抱きしめられている腕に力が込められる




ヒラ「俺の前で他の男の名前出さないで…



ましてや、キヨはダメっ…」




可愛らしい声、少し小さくなりながら精一杯話す平舘君。






『わかったよ…』






ヒラ「それなら許す！」





『いや情緒不安定か』





私は荷物を持ち、靴を履く、



ドアノブに手をかけ、まわす。





『じゃあね』





ちゅ




淡いリップ音が鳴り響いた





ヒラ「行ってらっしゃいの、キスだよ」






平舘くんはふふっと笑って手を振った






『っ…じゃあ、ね！』




私は自宅に向かった





・








『はぁ、、』





私は大きな溜息をつき、歩道を歩く。





白と黒のボーダーライン




つまり、横断歩道が足元に見えたため、信号の色を見る





赤だ。





ちっ、ついてないな






すると、後ろから肩を叩かれる。






『わ、』





後ろをむくと、サングラスとマスクのはたから見たら不審者のようなフジくんが立っていた

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