ねぇ、好き。(実 況 者)

ゲーム実況27。 ページ29

フジside
キヨ｢じゃあ、みんなが集まったってことで


ニコ超お疲れ様でーす！カンパイ！｣



キヨが乾杯の音頭をすると、みんながジョッキをぶつける



早速一気飲みしてる人もいるし



にかんちゃんは、俺の向かいの1番隅っこのレトさんの隣に座ってる。




確認してやる。今日、Aちゃんかどうか。



にかんちゃんがマスクを外し、酒に口をつける。




『うっま。』




ヒラノ｢え、にかんちゃんめっちゃ可愛いやん！｣



キヨ｢うぉー、やべぇ、ホンモンだ、可愛い……

どうしよう、なんて声かけようかな(ﾎﾞｿｯ)｣



せ｢好き！｣



レ｢あ？せらくんなんて言った？二コｯ｣




可愛い、とか、綺麗！とかそういう声が上がる





『いや、そんなことないですよ！』





フジ｢にかんちゃん、可愛いよ。


顔見れて嬉しい！｣



『正直なところ顔見せるつもりはなかったんですよ』



へえ
そりゃラッキー



せ｢あの、敬語なしでいいですか？｣



『もちろん！よろしく！』



せ｢ミカル君って呼んで！｣



『うん！みかるくんね！私はにかんとかでいいよ！』



せ｢いやー、優しいなホントに好きー。｣




俺は軽く睨む




キヨ｢俺もっ……敬語なしでいいですかっ……？｣




『はい！キヨ君って呼んでいい？』




キヨ｢ありがと！おう！なんとでも呼んで！｣





キヨは俺の肩をばしばし叩く。




フジ｢痛いよw｣



キヨ｢やべぇよ！本人だよ！



あの！めっちゃファンなんだよね！俺！｣




『え？私？まじかぁ、ありがとう！


私、キヨのこと知ったからゲーム実況やったんだよw』





キヨ｢うぇぇぇぇぇぇい！！！！！！！！！｣





『面白い人だなw』






くっそ、気に食わない





俺はビールジョッキを一気する。




『ちょ、フジ君大丈夫？』





この呼び方、話し方。



Aちゃんだ。




フジ｢うぇ、酔った。｣



『外の風当たりにいきます？』



これはチャンス



フジ｢うん、一緒に来て｣



『分かりました』



みんなが俺をブーイングしてる




そんな声は耳に入らない。




居酒屋の横路地にまわる。



フジ｢はぁ……ありがとう｣




『大丈夫ですか？水とか持ってきます？』





フジ｢ううん、結構良くなった。｣




『それは良かったです』




フジ｢本名、なに？｣




『それは、言えないです』





フジ｢Aちゃんだよね？｣





『分かってたんですか




そうだよ、フジ君。久しぶりだね、』




俺は彼女の肩を掴み、強引にキスをした。




フジ｢ねぇ、好きだよ｣

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