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帰りの車中。
繋いだ手を離せない私。
liveの話を楽しそうに話すあなたの横顔。
ずっと見ていたい。
独り占めしたい。
A) ねぇ？
西島) んー？
A) 私ね
西島) うん
A) あなたの隣に居たい
西島) ☺️
A) あなたが居る場所に居たい
西島) うん
A) ほんとはね、ちょっと後悔した。
西島) え？
A) イタリア。
西島) なぁに、言ってんの
A) ねぇー。だよね。
西島) 結果だしてんじゃん
A) (笑)まだまだだよ、これから。
西島) でも、着実に歩いてる
A) んー。でもね、あなたに会いたくてホントに辛かったぁ(笑)
西島) ………………
A) (笑)子供みたいに泣いてたよ
西島) …………………
A) あなたの声も聞けなかった
西島) そっか
A) 時が止まったままの私の心はいつの間にかあなたを避けるようになってた。
西島) うん
A) こっちに戻って来た時、あなたのポスターを見たの。急に時間の流れが怖くなって、会いたくなかったなぁ
車を停める隆弘。
西島) うん、で？
A) あなたの隣に誰かが居る現実を知るのが怖かった、すっごく怖かった☺️
西島) そっか。
A) あんな風に会うなんて思わなかったよ。
西島) うん
A) すっごく可愛く笑う彼女がいて、不思議と嫉妬なんて全くなかった。
西島) ……………
A) だけどね、泣いたよ(笑)すっごい泣いた。
もう、二度とあんな思いしたくなくて、ほんとはliveでサヨナラって伝えるつもりだったの。
西島) そんなの言わなくていい
A) 言えなかった。アリガトウになっちゃった。
西島) あ、あれ
A) 気づいてくれた？
西島) もちろん
A) 本当に中途半端だよね。
夢までもブレちゃうし、自分が嫌で嫌で仕方ない。
西島) ………………
A) こんな私嫌いでしょ(笑)
西島)………………
彼は遠くをしばらく見つめ
大きなため息をついた。
A) …………ごめん。こんなんで。
西島) …………………はぁ。
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作者名：心音 | 作成日時：2019年7月14日 11時
