ずっとそばで見守ってたんやけどなN.T (ページ14)

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風雅side

Aが目を覚ました

「A大丈夫か？」

「うん大丈夫！」

「よかった…」

「記憶は？」

「あなたのことだけ覚えてない…でも忘れちゃいけ

ない気がする。」

「Aいつも課題教えてもらってたんじゃなか

ったの？」

「第二のお兄ちゃん…」

俺はそのささやかな声を聞き逃さなかった。たくの

こと忘れてる見たいということがショックだった。

「俺は西村拓哉。同じ高校の2年でサッカー部で風雅

の親友だよ。」

「先輩だ！」

「でもたくやって呼んでくれればいいよ。」

「わかった。ってか風雅ナースコール！」

「忘れてた！」

そしてAは診察を受けた。後2日で退院できる

と聞いて喜んどる。

たくは「俺そろそろ帰るね」と母は、「仕事あるか

ら」と帰っていった。

「ねぇ風雅私が眠ってる時にたくやくんが泣いてる気がしてでも誰かわからなくて忘れちゃいけない人だと思ったの。なんでだろ。」

「退院したらヒントがある場所へ連れてってあげ

る！」

多分短冊を書いたあの笹の場所へ行けば何か思いだ

はず。そんな確信が心のどこかにあった。