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十一話 ページ13

西谷side


部屋で皆と談笑をしている。


その時、時々さっきの土村のことが頭に浮かび顔が熱くなる、気がした。


「じゃあ見回りな」


「ウッス」


土村が風呂に入っている間に俺達で玄関の鍵を閉めたり窓がちゃんと閉まってるか確認することになった。


「じゃあ集合場所は玄関前な」


俺は龍と成田と一緒に二階のところを見て回る。


「ん〜?大丈夫じゃね?」


「あ、窓の鍵開いてる」


「え、じゃあ閉めとかねーと」


「って、早くしないと遅れる!!」














「お、全員集まったな。じゃあ戻『ギャアアアアアアアア!!!!』?!?!」


「な、なんだ?」


「Aさんの悲鳴ですよね」


「プッ」


「「「「ん?」」」」


「月島?何笑ってんだ?」


「・・・いや・・・引っかかったなって」


「「「「?」」」」


「ま、まあ取り敢えず帰るぞ」


何に悲鳴あげたんだ?










部屋に帰るため曲がり角を曲がる。


と、部屋の前に土村が立っているのが見えた。


「何やってんだあいつ」


「なんか震えてね?」


「・・・声、かけるか」


大地さんが代表して土村に声をかけることになった。


大地さんが土村の後ろに立つ。


俺らは広がって土村を取り囲むように立った。


「何、してるんだ?」


『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』


大地さんが土村の肩に手を置いて声をかけた瞬間叫ぶ土村。


そのまま


《ズルッドゴッ》


土村が足を滑らせドアに頭をぶつけた。


「「「「へっ?」」」」


皆、抜けたような声を出す。


「・・・あ、A!!おい!!」


何回呼んでも返事がない。


つまり、気を失ってるということ。


「・・・ノヤ」


「はい?」


「Aを部屋まで連れてってやれよ」


「・・・俺が?」


「おう」


何でだ?


まあ、疑問はあるが誰かが連れていってやんないといけないから俺は引き受けた。


土村の膝裏と背中に手をかける。


いわゆるお姫様抱っこ。


その状態で俺らの寝る部屋の隣に行く。


「よいしょ・・・」


布団の上に寝かせて、これでいいのか?


「じゃあ部屋に戻る。・・・おやすみ」


そう言って土村の部屋から出ようとしたその時、服が引っ張られた。


「え」


勢い余って尻餅をつく。


後ろを振り返ると俺の服を握っている土村。


土村の隣に座ろうと思っても難しいため、隣で横になることになった。


「(おいおい、まじか!!)」

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かちゅくん。 - ええええおわりいいい??? (2019年8月3日 20時) (レス) id: a42f2d2c8c (このIDを非表示/違反報告)
カーノー - え…終わるんですか? (2018年8月29日 21時) (レス) id: f78cecde0f (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - あの、半年と4ヶ月とは、10ヶ月と言うことですか??すみません(;_;)その部分が気になって。半年は6ヶ月のことだから日本語的に…( ; ; ) (2018年8月1日 3時) (レス) id: 1fd93b0cef (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - あはははははは^ - ^ (2018年7月3日 18時) (レス) id: 128b810340 (このIDを非表示/違反報告)
ぷかぷか桃李にゃんこ二号(プロフ) - まってまって、身長体重同じの上バレー部でリベロ笑笑 (2018年4月21日 13時) (レス) id: d641c5035a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青山奏 | 作成日時:2018年3月29日 15時

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