残念イケメンとの恋【小林誠司】

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あなたside





田｢あっAさん｣





ブルペンにむかう途中で田口くんとすれ違う。





あれ、小林さんと一緒じゃ…？





田｢誠司さんでしょ？まだブルペンにいますから大丈夫ですよ！｣





｢頑張って下さい！｣と最高の笑顔を見せて鼻歌を歌いながら消えていった田口くん。





後押しありがとう。



ーーーーーーーーー




小｢Aちゃんじゃん、どうしたの？｣





ブルペンには小林さんと私だけ。





荷物を持ってあがろうとしている小林さんは不思議そうな眼差しでこっちを見つめている。





『………今日』





小｢今日？｣





『今日、暇ですか？』





一瞬静かになる。





地雷踏んだかな？と思ってバクバクしてると





小｢……あいてるよ｣





くしゃっとした笑顔でこちらを見る彼。





『ご飯、行きましょ！』




そう言うと口許をゆるめ





小｢いいね、行こ！｣





と子どもみたいに喜ぶ。





…イケメンを自覚している残念なイケメンはこんなに可愛い笑顔を見せることもあるんですね。





見ている私の表情筋も緩んでしまう。





小｢じゃあこの店なんてどう？｣





早速スマホで見せてくれたのはお洒落なフレンチのお店。





『こんなお洒落な店、なんで知ってるんですか？？』





小｢まぁ、俺いけm…池袋の凄いシェフと知り合いだから！｣




･





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･




･




今 イ ケ メ ン っ て 言 い か け た よ ね ？





…いくらかっこよくて笑顔が素敵でお洒落な店を知っていても、小林さんは残念なようです。





(石川さん！菅野さん！誘えました！今日いってきます！)



(石 おお良かったな！)



(菅 楽しんでおいで)

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