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green side
「別に気にしてないし。」
「ふーん。」
俺が強がりを言うと亮ちゃんは見透かしたように返事をする。
亮ちゃんはグラスに入ったお酒を飲み干すと、
「もう章ちゃん酔っ払ってるから帰るわ。はい、お金。」
と言ってお金を置いてヤスを連れて店を出て行った。
「なぁ、忠義はヤキモチとか妬かへんの？」
少し複雑な顔して俺を見る隆平。
「妬くよ。ほんまはさっきも嫌やった。」
俺がそう言うと少し照れたように笑う。
「僕も綺麗な女の人とかと話してるの見ると、お仕事ってわかっててもモヤモヤするときあるよ。」
やっば、キュンときた。
だって今、ちょっとモジモジして顔赤くしながら言うたんやもん。
「それ他の人にやったらアカンで。」
「ん？何が？」
呑気な声でキョトンとしとる隆平。
本人無自覚やから余計アカンねん。
その割にはしょっちゅうあるし。
「なぁ、明日休みやろ？うち来おへん？」
「うん！行く！」
ニコニコしながら大きく頷いた隆平の頭を撫でたら、いつもより早く閉店準備。
だって他にお客さんおらへんし。
何より隆平とはよイチャイチャしたいし。
「隆平。帰ろ。」
片付けも終わり、隆平を呼ぶ。
「うん！」
元気に返事した子の口にチュッとキスしたら家に向かって歩く。
はぁ、この子他の誰かになんかされんか心配やわ。
小さくため息をつきながら月に照らされた道を歩く。
神様、どうかこの子を悪い輩からお守りください！
心の中で隆平にはナイショでお祈りをした。
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作者名：ねこ。 | 作成日時：2017年11月30日 17時
