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肆拾 話 ページ43

文南
「失礼します。

 朝餉を持ってまいりました。」

僕があまり動かないためか、消化のいい
お粥になった朝御飯。

ふぅっと冷ましながら、食べ終わると、

彼ははぁ、、と息をはく。

文南
「悟様。
 お散歩に行きませんか。」

は?外?

「なんで。僕は行きたくないんだけど。」

文南
「行くと、なにかが変わるかも知れませんよ。」

何が変わるって言うんだ。
清さんがいなくなった時点でもう、何も変わらない。

文南
「はい、御手を。」

僕の前に両手を差し伸べてくる。

少し、興味を持った僕は、













その手を握った。






文南
「!ふふ。

 さ、行きましょう。」


嬉しそうに笑う文南。


身長差があるのにも関わらず、すくっと僕を
立たせ、隣を歩く。


全く、トイレ以外は動かなかったから、下半身が思うように
動かず、庭に出るだけでも一苦労だ。

文南に支えてもらっている。

10cm以上も僕よりも小さいのに、支えることが出来ている。
潰してしまうんじゃないか。と思ったりもしている。

「....僕の事、重くないの。」

文南
「?はい。」

それだけで会話は終了。

僕があまり話すことがなくなり、
文南もたくさん話すと言うタイプではないため、
最近は、一問一答で大体会話が終了する。

「文南。僕の近くにいて楽しい?」

文南
「はい。とても楽しいですよ。

 あなた様が言うことを聞いてくださらなかった
 最初の方はどうしようかと思っていましたが。
 今はとても安心しております。」

珍しく饒舌に喋る文南。
最後の方に少し顔を歪めた気がしたが、まあ、気のせいだろう。

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緑黄(プロフ) - 優さん» 了解しました。一人でも僕の小説を好きだと言ってくれる方が居てくれて嬉しいですっ! (2021年11月20日 14時) (レス) id: ee6939c4d3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初コメ失礼します。私はこの作品が大好きです。なので消さないで下さい。緑黄さんがどうしても消すと言うのであれば無理矢理残して下さいとは言わないので、、、、ご検討お願いします。 (2021年11月20日 10時) (レス) id: 9d001ea5ef (このIDを非表示/違反報告)
緑黄(プロフ) - あんずさん» あ、あ、あ!!!ありがとうございます?!!コメントしてくださってありがとうございます!! (2021年10月16日 22時) (レス) id: ee6939c4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - うわあ!やばすぎてやばいしか言えない(語彙力) (2021年10月15日 20時) (レス) @page37 id: d1da5da624 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄(プロフ) - 彩乃さん» うわぁ、恥ずかしい!確かに、『虚偽』ですね。間違いを指摘してくれてありがとうございます。 (2021年8月2日 16時) (レス) id: ee6939c4d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緑黄 | 作成日時:2021年3月30日 18時

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