神様がお怒りのようです ページ9
gr「安心しろ。白髪赤眼なら失敗はまず無いからな」
『は！？』
巫山戯んなそれ分かってて失敗したら帰すって言ったな此奴！
ロボロさんを睨むとはは、と申し訳無さそうに笑う。
『いやいやいや、失敗しないって確定じゃないよね』
tn「確定やで。今までの他国のデータから見ても100％成功やね。ほぼ逃げられとるけど」
『逃げられとんのかい！』
rb「やっぱり不満があるみたいやし、でも俺らなら退屈させんからな！」
『語弊しかない』
教会は敷地内の端にあるらしくその途中の廊下を歩いている。
途中幹部らしき人達とすれ違ったりしたが特にトラブルは無かった。
『あー…やっぱりやめよう？』
tn「いや始めて下さい」
『あ、はい』
トントンさんたまに怖いの何でだ？？
やだなぁホント。
何が嫌って神に祈りを捧げないといけないからだよ。
私は神様が大嫌いだ。
gr「――――ん？」
rb「ちょ、何これ！？」
『え、何？』
tn「そのまま動かんといて、続けて」
なんだ何だ。
3人が騒ぐと同時に雷が落ちた。
『っ……！』
tn「ちょ、まじか」
『ま、ままま待って』
次々と雷が落ち、窓から光が刺さる。
雷だけはダメなんだ。
幼少期に落ちて何故か助かってからはほんと無理なんだ！
『ま、だれ、か』
助けて。
ダメだ泣きそう。
罰が当たったのか、そうか。
神様の目の前で嫌いだなんて思ったからか。
『たす、け―――――――っ』
.
.
.
.
gr「大丈夫か」
『ぐ、るっぺ』
いつの間にか側に来て私を優しく抱き締める。
暖かくて、ほっとする。
雷の音や振動は慣れないけど、彼のおかげでかなり楽になった。
『あ、りがと』
gr「ん」
あ、儀式は…。
ロボロさんを見るとジェスチャーで大きく丸を作り、成功を表した。
雷のせいで体感できなかったものの、少し身体に違和感を感じる。
成功、してしまった…。
tn「お疲れさん。雷、ダメなんやな」
『あ……うん、』
tn「まあ人それぞれ苦手なもんあるしな」
rb「お疲れ様〜」
『お疲れ様、グルッペンもういいよありがとう……？』
雷は止んだし私も落ち着いたので離して欲しいのだが。
gr「いい匂い」
『嗅いでんじゃねえ！！』
gr「待ってもうちょい」
『感謝した私が馬鹿だった』
なので離してください。
此奴もいい匂いするんだよなぁ。
『って馬鹿か…』
gr「めっちゃ自虐w」
rb「いやホンマに」
『離れよ、まじで』
そろそろ真面目にトントンさんの怒りがヤバいので。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：中澤 錦 | 作成日時：2019年9月7日 18時
