ふざけるな ページ45
gr-side
ショッピが帰って来て幹部全員で会議をする事に。彼女が自分からアンリード城に言ったというのだから、これからどう取り戻すかを考えなくてはならない。
pi「すいません、連れて帰れなくて」
tn「ショッピ君は悪ないで」
sha「せやで、そもそもグルッペンが窓閉めてなかったんがあかんねん」
gr「ゔ」
sn「そうなん？」
gr「まあ、そうだ……」
つまりは俺のミスなのだが。
gr「でもしょうがなかったんや。あの時は……」
tn「俺にも責任がある。すまんかった」
トン氏はそう言って頭を下げる。彼なりに責任を感じているのだろう。
俺も同じだ。まさか逃げ出すとは思わなかったのだ。
gr「俺も、すまなかった。謝って済むことじゃないが…」
os「もうしゃあないやろ。済んだことはええねん。はよ本題に入ろや」
gr「ああ、そうだな」
tn「まず、何でAがアンリードに行ったかやな」
彼女に口止めされているが、此処で言わなければ何も分からないだろう。
俺が発言する前にあ、とショッピが声を上げた。
pi「そういえば、Aさん、アンリードが自分のいるべき場所って言ってましたね」
rb「その事で調べてみたんやけど、アンリードは前代の王様が夜逃げした所為でお姫様がおらんかったらしいねんな」
zm「ほーん」
rb「それでずっと探してたらしいんや。んで、見つかったって言う噂が流れ始めたのと我々国に平和条約を持ち掛けたのが同じ時期やねんな……何か関係があると思わんか？」
俺にも言わせてくれ。
立て続けにコネシマが口を開く。
kn「何なん？その逃げたお姫様っちゅうんがAって言うんか？」
rb「その可能性もあるって話や」
そうなんだがな。お前凄いな。調べてそこまで分かるもんか。
gr「それについてなんだが」
rb「ん？なんか知っとる？」
gr「というか彼女自身に聞いた。口止めされていたので言わなかったが今は緊急事態」
tn「この前のはそれか…」
アンリードの平和条約について話している時か。あの時は彼女の事を話さずに終わらせる事ができたからな。
rb「Aはなんて？」
gr「ロボロの予想通りだ。だかまさかアンリードに行くとは…俺達が守るという話をしたばかりだったのだが」
rb「やっぱそうか…」
ut「Aちゃんお姫様なん！？」
pi「『迷惑かけてごめん』って言ってました。我々国にいたら俺達に迷惑かかるって思ってたみたいっす」
じゃあ迷惑じゃないと分かればアンリードに行かなかったと言うことか？
なんて手のかかる奴だ。
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作者名：中澤 錦 | 作成日時：2019年9月7日 18時
