【d!】お姫様は逃げ出したい！！ (ページ5)

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救世主ページ5

gr「いやぁ～眼福眼福」
『巫山戯んなよまじで』
gr「その強気な所も良いなぁ…ドレス似合ってるゾ」
『は＿＿//』

何なんだ此奴。
着替え覗いた挙げ句突然褒めるとか。

その手には乗らないぞ！！
何人の女の子を泣かせてきたんだ。

gr「照れた！？なあ今照れただろ！！」
『うっせえ照れてないよ声でかいよ！！』
gr「そのドレス、俺が入れた」
『着替えてくる』
gr「嘘ォ！？」
『嘘』

此奴が準備したドレスを着たってのは気に食わんがドレス自体は気に入った。
私が着てきたのは青いドレスだけどあれより綺麗だし。

gr「それ良いだろう？この時の為に作らせたんだ」
『着るのが私で勿体無かったね』
gr「そんな事は無い！白髪が映えるし何より脱がしやす＿＿似合ってるぞ！！」
『お、お前…』
gr「お前は何も聞いてない。良いな？」
『警察の人ー此処ですこの人ですー』

閉じ込められるのも此奴と一緒に過ごすのも不安しか無い。
ただこうして話していると何か落ち着く。
自分の事ながら分からん。

ガチャ

『開いたじゃん』
gr「おい逃げんな！」
『わっ』
tn「グルさんこんな所に…ってお取り込み中かいな」
『わ――！！閉めないで助けて！！』
gr「ええやんもうこのまま」
『良くねえ！！！』

扉が開いて席を立ったらグルッペンが私を引っ張ってソファに放り投げて再び馬乗りに。
それを見たトントンさんが扉を閉めようとした。
此処で閉められたらホント終わる。

お嫁に行けなくなる！！
総統閣下とヤった日には国民から社会的に抹殺される！！

『助けて下さいお願いしますもうあんたしかいないんだよ助けろ！！』
gr「そんなに俺が嫌なのか！？」
『そうだよ！！！』
tn「分かった。一旦落ち着こ、な？」

トントンさんのおかげで場は落ち着いた。
救世主やんこの人なら信じられる。
何処かの誰かと違って。

私の左隣で長い足を組んでソファで寛ぐグルッペン。
私の右隣で出した書類を見てため息をつくトントンさん。

gr「良い所邪魔しやがって」
tn「あんた今日提出の書類こんだけ溜まっとんのに遊んでんちゃうぞ」
gr「遊んでないわ！此奴がどうしてもって言うから！」
『言ってねえよ』
tn「Aさんはもっと反抗せな！」
『トントンさんは此奴に反抗が聞くと思ってんすか！！』
gr「どういう事や」
『そういう事よ！』
tn「今すぐ書類終わらせな此処出禁にするで！！」
gr「やります」
『まじか』

トントンさんの力を思い知ったので寝ます。
これからも助けてもらおう。