【d!】お姫様は逃げ出したい！！ (ページ4)

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イケメンはページ4

『待って下さい本気ですか！？』

話を聞いた後、ベッドに連れ去られ再度押し倒されていた。

目が本気なんだが。
というか服脱がそうとしてんなよ巫山戯んな！

gr「勿論本気だ」
『待って待ってホント！此処で総統閣下に初めて奪われて色んな人に虐められるくらいなら死んだほうがマシだって！！』
gr「"グルッペン"だ」
『んぅ！？』

キスで口を塞がれる。
目の前には端正な顔立ちのそうｔ((グルッペンが。
息が続かない…！
彼の胸板をトンと叩くと口が離れる。

『ぷ、っは……なん、で』
gr「ふむ」
『ちょホント駄目だって！』
gr「綺麗な肌だな」
『や、ちょ

ぐ、グルッペン！！

っ＿＿＿？』

名前を呼んだ途端、彼の動きが止まる。
私の肌を這っていた手が頬に移り、視線も私の目に。

gr「ああ、そうだ」
『な、に』
gr「これからもそう呼べ」
『え、う、うん』

私の上から退き、此方を見てニヤリと笑う。
その顔に不覚にもドキッとさせられて。

gr「"これからも"……頷いたな？」
『――ハッ……それが狙い！？』
gr「いや別に。シようとは思ったが」
『最悪』
gr「これからも宜しく頼むゾ、お姫様」
『逃げられないよう頑張って下さい？』

前言撤回。
これからも此処に閉じ込められるのかぁ。

『とりま部屋から出して』
gr「駄目だな。逃げるつもりやろ」
『そそそそんなわけ無いじゃん』
gr「露骨かよ」

くそぉなんて奴だ。
これが誘導尋問ってやつだな許せねえ！

gr「当面はこの部屋で過ごしてもらうからな。替えの服なら彼処のクローゼットに…」
『当面は＿＿って事はその内出してくれるの！？』
gr「お前が神に誓って逃げないと言った時には考えてやろう」
『"考えてやろう"なんだ…』
gr「当然だ」

此奴がイケメンだからいけないんだ。
そうじゃないならぶっ飛ばして逃げるのに。
此奴力も強いんだった。

これだからイケメンは(偏見)

gr「まあ着替えたらどうだ？ボロボロやし」
『あー…そうするわ』

クローゼットには様々なドレスが。
色もデザインも豊富で輝いて見える。
絶対に着たくない物もあるがご愛嬌と言うことにしておこう。

中でも私の目に留まったのは黒いドレス。
他のドレスは華やかで色彩豊かなのに対し、このドレスはそうじゃない。
1つだけ、他とは違う存在感を放っている。

『＿＿グルッペン』
gr「何だ？」
『部屋から出てくれ』
gr「だが断る」
『何でだよ！！！』

結局部屋の一角のカーテンに隠れて着替えても堂々と覗いてくるの何なんだ！